発行数が極めて多い&デザインが毎年ほぼ同じという特徴を有する

地金型金貨1オンスを発行が古い順に並べると

クルーガーランド金貨(南ア) 33.93g x 0.917 = 31.1g Au:1967年〜

メイプルリーフ金貨(カナダ) 31.1g x 0.9999 = 31.1g Au:1979年〜

 https://en.numista.com/catalogue/pieces32727.html

 ミドル・エリザベス、1990〜2003年

 オールド・エリザベス 、2004〜2012年

 オールド・エリザベス・バージョン2、2013〜2022年

イーグル金貨(米国) 33.93g x 0.917 = 31.1g Au:1986年〜

フィルハーモニー金貨(オーストリア) 31.1g x 0.9999 = 31.1g Au:1989年〜

 シリング・バージョン、1989〜2001年

 ユーロ・バージョン、2002年〜2022年

クルーガーランド金貨が最も古いことになります。

このクルーガーランド金貨はこれまで5000万枚を超えて販売されているため

稀少性が乏しく敢えてオークションに出品されることは少ないようですが

先日のA.W.主催第19回eオークションには出品されていました。

 

SOUTH AFRICA Republic Krugerrand 1984 1oz金貨 MS66

表:クルーガー大統領(在任1883〜1902年) 裏:スプリングボック

 

スラブに入った地金型金貨は珍しいと思いましたが

MS66はNGCで23位、登録数9枚ですので、意外と鑑定に出す方がいるようです。

2022年8月20日の落札価格は22万2000円。

手数料込では24万6420円、7920円/g金に相当します。

A.W.主催第19回eオークションに出品され自分が注目した金貨の中では唯一

8000円/g金未満となっていました。

せっかくのスラブ入MS66なのに締切直前の金地金価格8518円/gに達していません。

収益は22万2000円x0.89=19万7580円でしょう。

 

ちなみに、オークション締切翌日に換金ショップでの買取価格を調べたところ

ショップにより差がありますが、いずれもオークション出品での収益より高くなっています。

地金価値程度の金貨:オークション vs. 換金ショップで指摘した通りの結果でしょう。

特に、最も高い③では手数料込の落札価格さえ超えています。

残念ながら、自分が住んでいる地方に③の店舗はありませんが

もしあったら、自分も入札していたかも・・・?