コイン収集は投資?投機?資産保全?趣味?:本日2本目で以下のように定義しました。
投資:経済活動で利益を得るために現金を費やすこと
*現物を取得していれば、売買差益も期待可
投機:売買差益を得るために現金を費やすこと
資産保全:新たに現金が必要な場合に売却できる物を取得するために現金を費やすこと
例えば、成長を期待する企業の株式を購入して期待通りに企業が成長すれば
①配当や株主優待を受けることができますし
②高騰した株式を売却して売買差益を得ることもできますし
③実物資産として株式を保有し続けることもできます。
①+②は投資、②のみなら投機、③なら資産保全と言えるでしょう。
さて、今回紹介する本はこれ↓
株式の情報を提供する投資ジャーナル社を設立し兜町の風雲児とも言われながら
詐欺事件で逮捕・起訴・投獄という波乱に満ちた人物の伝記に相当するでしょう。
この本を読んでみると
初めこそは投資であったものの、売買差益があまりにも巨額であったため
いつの間にか投機が目的になってしまったようです。
そして、投機の失敗で生じた損失を取り戻すため無理をしたことに加えて
本人の浪費癖が破綻の原因となったように思えます。
無理+浪費=破綻という図式です。
また、高校生時代には全国模試の数学で3番という好成績を収めていながら
会社の収支は”どんぶり勘定で計算していた”というのは実に不思議です。
数学が得意で会社を設立したのであれば、会計くらい堅実にすれば良いのに・・・
学問と事業とはこうも異なるものでしょうか?
非常に読みやすく、そして、いろいろと考えさせられる本です。