Griffin 100 Pounds Gold Coinに続いてQeen's Beasts Gold Coinsの第2弾です。

 

UK, 2021, 100 pounds, 31,21g (Au 0.9999), 425 pcs, PF69UC

 

Griffin 100 Pounds Gold Coinで解説した

②The White Greyhound of Richmond:ランカスター公ジョン・オブ・ゴーント時代

に相当します。

ランカスター公ジョン・オブ・ゴーントは

ランカスター朝始祖ヘンリー4世(在位1399〜1413年)の父であり

white greyhoundを記章の図案として初めて用いました。

彼はthe Honour of Richmondの称号も持っていたため

the white greyhound of Richmondと呼ばれるようです。

その後、テューダー朝始祖であるヘンリー7世(在位1485~1509年)が

white greyhoundを薔薇の紋章を支える動物として用いました。

 

ちなみに、white greyhoundは英国イングランド原産のgreyhoundのうち

全身の毛が白色のものです。

Grey(米国英語ではgray)は灰色という意味ですからwhitehoundにしてもよさそうですが

greyhoundが犬種として登録されているため変えることができないのでしょう。

なお、houndとは狩猟犬の一種で視覚が優れたsighthoundと嗅覚が優れたscenthoundに分けられ

greyhoundはsighthoundに属します。

 

ネコに比べてイヌが描かれたコインは非常に少ないと思います。

最近はネコを飼う人の方が犬を飼う人よりも多いそうですが

それでも、イヌ好きは多いはずなので実に不思議です。

 

ところで、前回紹介したGriffin金貨と今回紹介したWhite Greyhound金貨の相場ですが

国内ではGriffin > White Greyhoundのようですが

海外ではGriffin < White Greyhoundと逆転しているようです。