コインのグレードと価格でスイス射撃祭記念銀貨の中でも日本で人気がある

1876 Switzerland Shooting Festival Silver Coin

のグレードと落札価格(手数料込)の関係をレポートしました。

2nd Topで価格が大きく上昇・・・3rd Topと比較して2〜3倍

Top Gradeでは更に上昇・・・2nd Topと比較して更に2〜3倍

つまり、上位1位と2位は倍・倍と価格が上昇していました。

これは単年発行2万枚の大型銀貨、しかも、人気がある場合でした。

 

今回は1879〜1897年発行で総数が700万枚を超える小型金貨

イタリア王国の金貨で紹介した20リレ金貨

でグレードと落札価格の関係をレポートします。

なお、各年の発行数は3万枚を超えていますが

1884年は特年で9775枚、1889年は発行枚数不明であるため

1884年と1889年は除外しました。

 

価格(ドル) 青線:最安値 赤線:平均 黄線:最高値

 

前回同様、最高値や最安値は平均値から大きく外れることがあるため

最高値と最安値を除いたグラフも作ってみました。

 

価格(ドル) 青線:最安値 赤線:平均 黄線:最高値

 

2nd Topも3rd Topと落札価格はほぼ同じ程度です。

さすがにTop Gradeでは落札価格が上昇しますが、2倍にもならず1.5倍程度です。

 

ちなみに、記録数は少ないのですが、特年である1884年で見てみると

MS62、1800ドル・1320ドル;MS63、1920ドル;MS64、2520ドル

他の発行年と比較して明らかに高値になっていますが

Top Gradeでも2nd Top、あるいは、3rd Topの最安値と比較して価格は2倍に達していません。

*2520ドル÷1320ドル=1.91倍

稀少性により価格が上昇しても、グレードと価格の関係には影響がないようです。

 

以上から推測すると

小型金貨ではグレードが上昇しても、価格上昇はそれほど顕著ではないようです。

小型金貨ではグレードが高くても、肉眼で見る限り、見映えがそれほど変わらないためでしょう。