アワド王国の金貨、もう1枚

インドの地方政権であるアワド王国の金貨 Mermaid Typeを紹介しました。

今回はアワド王国の銀貨 Mermaid Type、金貨と銀貨を比べてみましょう。

 

(左)Awadh, 1851, Ashrafi, 11g (Gold), KM378, Numista Rarity Index 95, AU58

(右)Awadh, 1853, Rupee, 11g (Silver), KM365, Numista Rarity Index 90, MS65

人魚が棍棒を持ちながら旗を支えています。

その間には王冠があり、天蓋のようなものが上に描かれています。

銀貨の方がMS65と品質が高いだけあり、精細な部分も認識できます。

 

碑文ですので、AU58もMS65も大した違いはなく、解読不能であることに変わりはありません。

碑文のどこかが発行時の国王であるWajid Ali Shahを意味しているそうです。

参照:https://en.numista.com/catalogue/pieces54111.html

 

なお、アワド王国銀貨 Mermaid Type MS65は

第78回2月泰星誌上・ネットオークションにも出品されていましたが

かなり価格が上昇したため落札できませんでした。

海外取引で入手できないかと探してeBayで見つけたものが今回の銀貨です。

諸経費込の総額でも上記の落札価格(手数料込)より9千8百円ほど安値で購入できました。

ドル高円安が進んだ今では、そうはいかなかったでしょう。