中東オマーンの銀貨に続き、今回はオマーンの金貨を紹介します。
カーブース・ビン・サイードが国王に即位して国内を統一し
国名をオマーンと定めたのが1970年です。
その前身であるマスカット・オマーンは1940年から金貨を発行していたので
その頃の金貨、もしくは、1970年改名後初期の金貨が欲しかったのですが
出会ったことがなく、結果的に入手できたものが次の金貨でした。
Oman, 1987, 25 Rials, 10g (Au 0.917), KM74, mintage 5000, Proof
表:オマーンの国章 裏:アオツラカツオドリ
オマーンの国章はオマーンの短剣 khanjar:カンジャルと2本の太刀の組み合わせで
権威を象徴しています、格好いいですよね。
この国章が描かれた金貨が是非欲しくて、この金貨を入手することに決めました。
一方、裏はアオツラカツオドリ・・・なぜ?
実は、この金貨はWorld Wide Fund for Nature:世界自然保護基金の記念金貨です。
アオツラカツオドリは絶滅危惧II類(絶滅の危険が増大している種)に分類されています。
さて、この金貨自体はProofで見映えが非常に良好ですから、気に入っています。
世界自然保護基金の記念金貨でしたので
世界自然保護基金とはどういう組織かWikipediaで調べたら・・・いろいろ問題がありそうですね。
こうした問題とは別に、コイン・コレクターとして興味があったのは
なぜ記念金貨をオマーンが発行したのか?
より正確に言うと、記念コインを発行した国はオマーンだけではありませんから
なぜ記念コインを各国が発行したのか?
ということです。
上記の記事にも書かれていませんし、インターネットで調べても分かりませんでした。