『マーラー・シリーズ、沼尻竜典×京都市交響楽団』の感想 びわ湖ホール |   kinuzabuの日々・・・

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『マーラー・シリーズ、沼尻竜典×京都市交響楽団』の公演に行ってきた。会場はびわ湖ホール、2023年3月19日。



題名にある通り沼尻さんが指揮で京都市交響楽団が管弦楽のマーラー・シリーズ。

今回は交響曲第6番「悲劇的」を演奏する。

冒頭、沼尻さんが一人で登場して、当日券を買っている人がまだいるので、済むまで演奏会の開始を遅らせるとのことで、その場つなぎにきたとのこと。そこで第二楽章はスケルツォであることを明かしてくれた。ハンマーの回数は演奏を聴いてくださいとのこと。


演奏は、最初はゆっくりと始まり、もうちょっと早くお願いしたいなと思っていたら、爆発とともに快速へ。このパターンは沼尻さんはよく使うような気がする。

爆発は大変すばらしく、8本のホルンの咆哮や一列に並ぶ金管群の圧倒的な音にほれぼれした。多数の木管群も大変美しくて京響の音やねと思った。

打楽器もたくさんあって見ていて楽しい。カウベルなんて、最初2人、次は4人、そして6人と増えていく。ハンマーもばっちり。

そして最高だったのが弦。奥底から湧き上がってくるような深い弦が激しく、また美しく、この曲の複雑な音楽を見事に表出させていた。すごかった。

あと、第四楽章でハープがものすごく大きな音を出していたのが印象に残った。


指揮はまあまあだけど、何より演奏がすばらしい。さすが京響、こういうすばらしいオケが気楽に聴けることが何よりの幸せだと感じた。