京響 「情熱のチャイコフスキー・ガラ」の感想 京都コンサートホール 2020年12月27日 |   kinuzabuの日々・・・

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京都市交響楽団 特別演奏会「情熱のチャイコフスキー・ガラ」に行ってきた。会場は京都コンサートホール、2020年12月27日。



毎年恒例の第九の演奏会がなくなって、その代わりのコンサートがこの情熱のチャイコフスキー・ガラ。若手の演奏者を招き、チャイコフスキーの協奏曲など独奏者がいる曲を演奏するというもの。

独奏者は、ピアノが岡田奏さん、チェロが佐藤晴真さん、ヴァイオリンが三浦文彰さん。

指揮者は広上淳一さん。広上×京響の最強のタッグをバックにどんな演奏を見せてくれるか期待が高まる。


最初は、ピアノ協奏曲第一番。独奏は岡田奏さん。

広上さんの指揮に、しっかりついていく岡田さんのピアノ。派手に響かせ迫力がいい。流れるようなテクニックにもどっきり。京響もさすがの迫力。ピアノは最後までバシバシ鳴らし、全体的にスケールの大きな演奏だった。この大曲を存分に堪能した。


次は、ロココ風の主題による変奏曲。チェロ独奏は佐藤晴真さん。

管弦楽と一体化した独奏のチェロがなまめかしく美しい。色っぽい音やね。オケも京響らしく、しっかり、すっきり。とても楽しめた。


最後は、バイオリン協奏曲。独奏は三浦文彰さん。

三浦さんのバイオリンの最初の音から痺れた。テクニックも音楽性もぴかっと光る。凄いね、この人。京響も何かに憑りつかれたように、強く激しくて、さらに、指揮の広上さんが、三浦さんを、オケをあおるものだから、最後はもう燃え上ってとんでもないことになった。むっちゃすごい!すばらしい!


3人とも若手といいながら、テクニックはパッチリで、音楽性も大変豊かですばらしい、聴いていてとてもエキサイティングだった。広上さんの指揮も京響の管弦楽も快調。この企画を考えた人は凄いと思う。ホント、若いっていいな、日本の音楽界の未来は明るいな、と思ったコンサートだった。