日本センチュリー交響楽団のびわ湖定期公演に行ってきた。会場はびわ湖ホール。2020年10月3日。
指揮は秋山和慶さん。
ピアノ独奏は北村朋幹さん。(奥井さんから変更)
曲目は、
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ショパン;ピアノ協奏曲第2番
ベルリオーズ:幻想交響曲
この演奏会のチケットを取ったのは、自粛から演奏会が解禁になった頃で、今聴けるものは聴かないと!という思いだった。おかげで今は毎週コンサートの予定がある。
まず、舞台を見て驚いた。オケの団員さんの席が近接して配置されている!12型の弦で、プルトで1台の楽譜台。団員さんが出てきて分かったけれど、各員きっちり1mほどの間隔を置いて椅子に座っているようだ。
そういえば先週の大フィルも似たような距離感だったので、大阪のオケはこのスタンスなのだろうか。なお、マスクの取り扱いは大フィルは管以外は全員着用、センチュリーは本番中は全員マスクをしない。
さて、1曲目、牧神。
幻想的だけど、揺らめきは抑えている印象。指揮の秋山さんがしっかり音楽を支え、美しい世界が広がる。
2曲目、ショパンのPコン2番。
北村さんのピアノは、すこし太い音だけれど、タッチが柔らかく、紡ぎだす音が美しくて、夢中になって聴いてしまう。ノリもあって、弾むようないい演奏を聴けたと思う。
オケもピアノと息がぴったりで、秋山さんの指揮が光る。いい雰囲気で全曲を聴き終えた。
北村さんのアンコールが1曲あった。
ショパン:コントルダンス 変ト長調
休憩後は幻想。
木管の後ろに並ぶトランペット、トロンボーン、チューバが神々しい。こういう姿はもう長い間見てないような気がする。ファゴット4本も見ごたえあり。
曲のほうは、がっつり管弦楽!という感じで、あくまでもまっすぐに純粋に管弦楽を楽しめた。流麗な舞踏会、すっきり爆発する断頭台への行進、そして楽しく大爆発するワルプルギスの夜の夢。ラストの迫力はものすごかった。これぞ管弦楽の醍醐味やね。
それにしても秋山さんの指揮がすばらしい。しっかりオケを統率して緩まず、隙が無い。
思えば、1月にフィルハーモニア管を聴いて以来、自粛解除しても大編成のオケは聴けず、今回やっとここまで来たのかと感慨深いものがあった。感染症前のもの、音楽を取り戻せた、という大きな手ごたえを感じた。
実は、今回、これまでの音楽を聴くことができるとは思ってなかった。秋山さん、北村さん、日本センチュリー交響楽団の皆さんに感謝でいっぱいです。