京都市交響楽団第647回定期演奏会の感想 京都コンサートホール 2020年7月26日11時 |   kinuzabuの日々・・・

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京都市交響楽団の第647回定期演奏会に行ってきた。会場は京都コンサートホール、2020年7月26日午前11時開演。

 

 

コロナウィルスの流行で中止されてた定期演奏会がついに再開!曲目を変え、座席をソーシャルディスタンスを確保するため土日2公演を3公演に増やして実施してくれた。

客席は1/3なので、3回で公演1回分の座席数しかないけど、やってくれるのはありがたい。私は京響友の会の会員なので、優先的に席を割り当ててもらえて助かった。人が少ないであろう日曜午前中の公演を選んだら、いつもの座席の近くになった。

入場は時間制で座席のブロックにより入場時間を分ける。切符はQRコードを読み込ませる。終了後の会場からの退場もブロックごとの順番制。感染対策はばっちりかな?。

指揮は秋山和慶さん。
曲目は、
シチェドリン作曲『カルメン』組曲(管弦楽と打楽器のための)
ストラヴィンスキー作曲組曲「プルチネルラ」

1曲目は舞台半分が打楽器で壮観。20以上の打楽器を5人で演奏する。弦楽は5-5-4-4-4ぐらいだったかな?再開はこのぐらいの人数で徐々に始めるのが妥当なのだろう。

演奏はいつもの京響らしくきびきびとしたもの。音も美しい。久々に京響を聴いた実感に浸る。

曲を聴いていると、時にアルルの女みたいな旋律が出てくるものの、立派なカルメン。弦楽であおって、打楽器で締める。打楽器の多彩な音が際立って、奏者の動きを見ているだけで大変楽しめた。

指揮の秋山さんは絞めるでもなし、緩むこともなし、しっかりと音楽を作っていった。カルメンのメロディが躍動感にあふれ、暗い物語なのになんだか明るい。

1曲目終了後、休憩はないが、舞台のセッティングの変更に大変時間がかかった。あの大量の打楽器を舞台端に移動させるだけで一苦労。


2曲目は打楽器がなくなって、金管木管が加わる。といっても、フルート2、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、トランペット1、トロンボーン1。これらが間隔を開けて舞台に陣取った。

「プルチネルラ」はストラヴィンスキーといっても現代曲より古典的な曲。明快で愉快な旋律が絶え間なく続く。秋山さんはこれをきっちりと押さえ、テンポよく軽快に指揮して楽しませてくれた。京響の演奏も見事。すばらしい。


すがすがしい演奏に胸が熱くなって、久々にオケの生音を聴いたんだなと実感した。これからどのスパンでどこまで大規模にできるのかはわからないが、まずはできることをやって、徐々に広げていくのだろうと思った。

ちなみに私が聴く次のコンサートは京響の予定。その次も京響。しばらく京響の演奏会が多いが、近くでいい演奏会をしてくれるオケがいることのありがたみをしみじみと感じる。大変な時期が続くがこれからも頑張っていい演奏を聴かせてほしい。