シャイー指揮ゲヴァントハウス管・マーラー交響曲第7番の感想(京都コンサートホール3/22) |   kinuzabuの日々・・・

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リッカルド・シャイー指揮ゲヴァントハウス管弦楽団のマーラー交響曲第7番の演奏会に行ってきました。会場は京都コンサートホールです。

あらかじめ書いておきますが、ネガティブな感想ですので、そのつもりでおねがいします。



公演前、会場の人の入りの少なさにびっくりしました。半分入っているかどうかという感じ。3階すら空席が目立ちました。

そんな中で行われた演奏会、弦は低音を強調するためか、コントラバスが10人も入ってました。第一バイオリンが16人なのに、すごいな。打楽器も多くて、楽しめそうです。

シャイーが出てきて曲の始まり。最初はテノールホルンなどの管弦楽にぞくぞくしてたまらなかったのですが、そのうちちょっと覚めてしまいました。流れがよくて迫力もあって楽しめるのですが、それ以上の痺れるものがもっとほしい。

ハープの音が強調されたり、低音弦がうなったり、金管の咆哮があったり、ときどきそんな痺れる瞬間があるのですが、長く続かない。私の緊張がなぜか途切れてしまうのです。ときどきあった雑な音も緊張を妨げました。

そんな中で、第二楽章終わりのピチカートの集団名人芸や、打楽器の迫力はすごかったです。特にティンパニの激しさはすばらしいものがありました。この曲でティンパニといえば第五楽章の始まり。第五楽章前の楽章の合間には、しっかりしっかり調音してから、ド迫力で始まりました。

最後の迫力も最高で、ああ、マーラーの7番を聴いたんだなと思いました。でも、欲求不満でした。この組み合わせでこの曲をやるからにはもっと上のレベル演奏を期待していました。でも痺れる瞬間はあってもそこから湧き出る緊張が私の中で続くことがなく、しぼんでいくのです。ちょっと悲しかった。

もっとも、これは私の席が悪かったということもあるかもしれません。オケの横の席でシャイーの顔がよく見えました。音のバランスも悪くて、いろんな音の塊としての迫力が足りなかったのかもしれません。シャイーの横に見えるコンマスの音楽に酔ったかのようなオーバーアクションもちょっと興ざめでした。

そういえば、随分前に、シャイーの指揮で、コンセルトヘボウ管とのマーラー交響曲第3番を聴いたことがありますが、これも私には満足できないものでした。シャイーのマーラーと私の中のマーラーとの相性が良くないのかもしれません。

ということで、期待して行ったのですが、残念ながら欲求不満で終わった演奏会でした。


最後にもう一つ。京都コンサートホールのネットでのチケット販売方法についてです。ネット上にある席はほとんどないのに、会場には行ってみるとこれだけ多くの空席があるなんて、とてもがっかりしました。他にも選択肢があるなら、どんどんネットに出してほしかった。演奏だけでなく、そんなところも、今回の欲求不満につながったのかもしれません。

これからの京都コンサートホールでのチケットの入手方法についてちょっと考えることにします。