ストリーム放送をオーディオにつなぐことを考えてから、話がそれて、iPodをオーディオに接続する方法を考えるようになった。
iPodをオーディオに接続する方法は2つある。
1)iPodのイヤホーンなどのアナログ出力をオーディオケーブルでアナログ入力に接続する。
2)iPodのデジタルデータを直接取り出し、オーディオのデジタル入力に接続する。
上記のうち1)は簡単だが、iPodの安いデジタル/アナログ変換器を使うので音質は落ちる。しかし、2)ではデジタルデータをオーディオに送るだけなので、しっかりしたデジタル/アナログ変換器をもつアンプに接続すれば、音質は良好に保たれる。
そこで、2)の方法を考えて、いい機器がないか探しているうちにONKYOのND-S1にたどり着いた。
http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/premiumcompact/nrx/nds1/index.htm
iPodをこれに装着し、ND-S1のデジタル出力から、デジタルアンプのデジタル入力に接続すればいい。これを使えば、iPodの音をデジタルで自宅のオーディオで鳴らすことができる。
実際に使ってみると、音の立ち上がり早く、明快でクリアになった。はっきり言って今私が使っているしょぼいCDプレーヤーよりいい音がする。
iPodはデジタルデータをそのまま所持しているだけで、それはCDも同じ。不可逆圧縮さえかけなければCDと同じ音質が得られるはずである。だから、iPodのデータを上手く処理してオーディオ信号に変換する装置があれば、CDと同等の性能が得られるのは明白だ。
ND-S1はその点、しっかりとデジタル/デジタル変換してくれる優秀な機器である。いい買物をしたと思っている。
ところで、昨年12月にND-S1の後継機種ND-S1000が発売された。多分音質はもっとよくなっているだろう。他にも似たような機能を持った機器がある。すでにPCをオーディオに接続してPC内のデジタル音楽データをオーディオで聴いている人もいると思うが、今後はもっと使い勝手もよくなり、音楽の整理もしやすくなって、今後そういう世界がどんどん広がっていくと感じている。