人生の転機(9)41歳子連れ大学院生 その2 | コンフォートゾーンをつきぬけろ!日本からワクワク未知の世界へ飛び出そう!

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みなさまこんにちは。

 

人生の転機シリーズ、バンコク滞在編

本日も続きます。

 

やはり、国際協力の仕事は、途上国と

呼ばれる国々での仕事なので、

 

タイはもう途上国ではありませんが、

先進国の部分とまだ途上国の部分が

入り混じった感じで、現場に近い環境だった、

 

というのが非常にありがたかったです。

 

人が優しい、物価を安く上げようと思えば

安く上げられる環境。

 

例えば、大学の学食でいつも昼ごはんを

食べていましたが、1食30バーツぐらい。

100円程度でおいしいごはんが

食べられます。庶民の味方、屋台ご飯も

そんなもの。

 

その一方、バンコクは、五つ星ホテルや、

一流のレストランもたくさんあるので、

ちょっと贅沢気分を味わおうと思えば、

何となく、旅行気分で、気軽に味わえる。

 

そんなバイスタンダードが体験できるような

恵まれた環境でした。

 

ちょうど私が滞在していたころは、

タクシン派VS半タクシン派の政権抗争が

あり(いわゆる赤シャツVS黄シャツ)、

一日だけ軍事衝突の日もありました。

 

赤シャツの人たちが座り込みをして

ショッピングセンターのたくさんあるチットロム

近辺に占拠しているのを横目に、

セントラルデパートで買い物、という

こともありました。

 

鳥インフルエンザの患者が出て、大学が

1週間閉鎖になったこともありました。

 

<クロントーイ市場でエビ売ってるお父さん、犬と一緒にお昼寝ちう?>

 

そして何より興味があったのが、スラム街。

 

バンコクにはクロントーイと呼ばれるスラム街が

あります。といっても、掘っ立て小屋ではなく、

既にしっかりした造りの家が多いです。

 

卒論にはここに住む5歳児の発育状況と

親の子育ての関係性について調査をしました。

 

当初、予定していたクロントーイ幼稚園は、

そのスラム街の人たちをサポートしている、

カソリック系NGOの人から、

調査はやめてほしいと言われました。

 

なぜだかわかりますか?

 

アンケートとか無記名で出す、といっても

後ろ暗い経歴の人が隠れるように

(もしくは本当に警察から隠れて)

住んでいる人たちがたくさんいるので、

 

そんなことをされると、また夜逃げされてしまう、

そうするとそんな家族として暮らしている子供

たちが、また学校に通えなくなり、困る、と。

 

実際、この幼稚園の子供たちの中には

出生証明書がないため、NGOの人たちが

手伝って、小学校に入学させるのも

非常に苦労するケースが多々あったそうです。

 

スラム街の奥の方には、外国人や地元の人

ですら立ち入れない危険なところもあるようで

麻薬の加工所が摘発されたりしていました。

 

また、カンボジア人やミャンマー人など、不法

滞在している移民グループも住み着いていた

ようです。

 

また、ある麻薬中毒患者の母親の子供で

同じ兄弟なのに1人は脳に障害を持った子、

もう1人は健康な子で、なぜ健康だったか、

というと、その間母親は服役して麻薬を

使えなかったから、

というシャレにならない話も聞きました。

 

そんなところだったので、この幼稚園での

調査はあきらめ、同じスラム街にある、

もう1つのドゥアン・プラティープ財団が運営する

幼稚園で調査させてもらえることになりました。

 

ちなみに、このクロントーイ幼稚園は、

以前ボランティア活動の記事

紹介させてもらったところです。

 

ではこの辺で明日に続く。

 

今日も長々とお付き合いいただき

ありがとうございました。

 

ではまた明日!