人生の転機(10) 41歳子連れ大学院生その3 クロントーイ スラム | コンフォートゾーンをつきぬけろ!日本からワクワク未知の世界へ飛び出そう!

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みなさまこんにちは。

 

人生の転機シリーズ、バンコク滞在編

本日も続きます。

 

昨日の記事で、バンコクにある、クロントーイ

スラムについて少しお伝えしましたが、

今日はその続き。

 

卒論として、スラム街の5歳児の発育状態と

親の子育ての関係性についての調査を

ドゥアン・プラティープ財団が運営する

幼稚園でさせてもらえることになりました。

 

アンケート用紙を作り、幼稚園の先生方に

お願いして、園児の親御さんもしくは保護者

にアンケートしてもらいました。

 

 

クロントーイ幼稚園の園児たちは、当時は

明らかに親から愛情を受けていない子もいて、

ボランティアで遊びに行くと、

 

かまってほしくてボランティアを叩いたり、

 

コミュニケーションの仕方がわからない子や、

 

しがみついて離れなくなってしまう子、

 

いつ洗濯してもらったの?という本当は

白いはずのシャツが、かなり飴色状態のを

着ている子もいました。

 

が、こちらの財団の幼稚園の子供たちは、

あまりそのような問題を抱えている子は

見受けられませんでした。

 

そんな中でも調査結果は、

子供の発育状態は、平均するとちょっと

栄養不足気味。

 

家族構成の大半は核家族、もしくは

せいぜい5-6人ぐらい。

 

でも、中にはおばあちゃんが年金で孫2人を

育てているケースや、1つの家(部屋)に

14人が同居、と回答するケース(仕事の

勤務時間のローテーションでうまく住んでいる

らしい)があったり、特殊な事例もありました。

 

母親が子育てに関する知識(栄養のこととか、

教育のこととか)を持っている方が、

母親以外の保護者が育てている子供より、

子供の身体の発育状態がよい、ということを

予想していたのですが、データ解析の結果は

真逆の結果となりました。

 

なので仕方なくこじつけで論文を仕上げた

記憶があります。

 

家で卒論を書いたり、テスト勉強するのに、

9時ごろまでに娘を寝かしつけ、

一緒に3時間ぐらい仮眠したその後から、

朝まで集中して作業や勉強をして

学校に行く、ということをしました

(もちろん一定の短期間だけです!)。

 

土日は、当時FunAriumという

1日遊び放題の有料の遊び場があって、

子供をほったらかしにしていても、スタッフが

目配りしてくれるので、親の待合室や、

食堂エリアで、PCを持ち込んで卒論を

書きました。

 

そんなこんなで、何とか無事卒論も通り、

卒業できました!

 

要は卒論を通して、調査の仕方や

仮説の立て方、データ処理の基礎を学べた、

というところです。

 

実験研究よりも、私はこういう実地調査の方

が明らかに向いているのがよーくわかりました。

 

クロントーイに住む人たちは、タイ東北部から

出稼ぎにきた人達が多いそうで、大きな市場

があるのですが、虫類や大きなカエルなど、

ちょっと変わった食材も売られていました。

 

一番忘れられないのが、泥まみれの通路に

まだ3-4歳ぐらいの小さな女の子が

空き缶を持ってちょこんと座り、物乞いを

させられていた姿。

 

親が物陰から隠れて女の子がちゃんと仕事

しているか、観ているんです。

 

お金をいれてあげても、それは楽して働かない

親に行くだけ。でも間接的にはこの子の

ご飯代になるのかもしれない。

 

この子の笑顔が見たければ、お金じゃなく、

飴とか、すぐにその子が食べられるものを

あげたほうがいいのかな、と思います

(いつも飴ちゃんを持ち歩いていると

いわれている、大阪の人情派

おばちゃんはこういう時、強いだろうなぁ)。

 

似たようなケースはこのスラムに限らず、タイに

限らずあって、何とも言えない複雑な気持ち

になります。

 

こんなこともある、

という事実は避けて通れない。

 

かといって、問題が大きすぎて

知ったところで、自分に何ができるだろう、

というジレンマもあり、

 

こういう場面に遭遇する度、何もできない

自分に嫌気がさすこともありました。

 

今日も長々とお付き合いいただき

ありがとうございました。

 

ではまた明日!