今日も三橋貴明氏のブログで政治・経済を学びます。
菅官房長官は消費税について「将来的には引き上げざるを得ない」との認識を示しました。
Q:消費税は将来的に10%より上げる必要がある?
菅官房長官「引き上げると発言しない方が良いだろうと思いましたが、しかしこれだけの少子高齢化社会、どんなに私ども頑張っても人口減少は避けることできません。そうした中で将来的なことを考えたらやはり行政改革は徹底しておこなった上で国民の皆さんにお願いをして、消費税は引き上げざるを得ないのかなということを率直に申しました」(後略)』
はい、出ました。
「私は、国民を痛めつける、厳しい話であっても、将来世代のために、敢えて口にする政治家です。もちろん、私も票を失いかねない厳しい話をしたいわけではない。それでも、未来のために苦渋の決断として、言わざるを得ないんです!」
式の自己陶酔型の国民しばき政治の復活。
そして、多くの国民は、
「あの人は、落選しかねないにも関わらず、未来のために、あんな立派なことを言って・・・・。素晴らしい!」
と、自分たちを「殺す」政策を口にする政治家を、むしろ陶酔的に支持するわけでございますね。
何しろ、我々は「改革には痛みを伴う!」と、国民に痛みを受け入れることを求めた小泉純一郎に、熱狂的な支持を与えた国民なのでございます。
自己陶酔型のマゾヒズム政治は、もうやめようよ。
人口を増やしたいならば、少子化を解消すればいい。
少子化を解消したいならば、「少子化の原因」である所得水準の悪化(及び労働環境悪化)と、東京一極集中を解消すればいい。
そのためには、消費税を廃止し、財政拡大に転じ、地方のインフラを整備し、人口の分散を図ればいい。
そうすれば、人口減少は食い止めることができますよ。子供が増える、明るい未来が手に入りますよ、菅官房長官。
緊縮財政を続ける限り、絶対に不可能ですが。
というわけで、新政権においても緊縮財政、及び小さな政府(≒行政改革)が続くことが確定的になりつつあります。
緊縮派、構造改革派は、国民に対し、
「貴方は、自分のことしか考えない無責任な人物じゃないよね。ならば、国民を痛めつけることも敢えて口にする、菅官房長官のような立派な政治家を支持しなければ」
と、国民の「良心」に訴えかける形で「自己陶酔型のマゾヒズム政策」を推進してきます。
もう、やめよう。
日本国は、国民を救える。それにも関わらず、自分たちを苦しめる政治を、むしろ「立派だ!」とか礼賛する、狂ったカリカチュアの世界から抜け出そうよ。