”財政破綻論者のカテゴライズと、緊縮リベラル派” | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

今日も三橋貴明氏のブログで政治・経済を学びます。 

 

 

★全文が重要で(中には未だ理解できていない箇所もありますので、

今回もほゞ全文を挙げています・・・(^_^;)

 

 

財政破綻論者のカテゴライズと、緊縮リベラル派

 さて、財政破綻論者は、主に四種類に分類可能です。

1.財務省の飼い犬と化した御用学者たち
2.財政破綻ビジネスで長年、稼いできたビジネス破綻論者たち
3.デフレ継続が都合が良い構造改革主義(グローバリスト)たち
4.佐藤健志先生の言う「戦後平和主義」の皆様
 
 本日、取り上げるのは「4」の皆様です。


 4の勢力は、
「国債発行を許すと、戦争になる~!!!」
 というレトリックで、財政拡大に反対を続けてきました。

 

 朝日新聞が、「国債発行を許すと、戦争になる~っ!」そのままの社説を掲載していました。社説でございますので、朝日新聞としての「社の意見」ということになります。


 そもそも、話が「狂っている」のは、それは確かに、戦争中の国は国債を発行しますよ。敵軍に攻められているときに、
「あ、ちょっと待って! 我が国はPB黒字化目標というのがあって、国債発行はできないんだ。戦争費用を貯めるから、少し攻撃を待ってくれ」
 と、敵国に持ち掛けたところで、聞いてもらえるはずがありません。


 というわけで、
「戦争中の国は、国債を発行する」
 は、正しいわけですが、だからと言って、
「国債を発行すると、戦争になる」
 が正しいはずがありません。


 それにもかかわらず、この「国債増発」と「戦争」を結びつける勢力は確かに存在し、恐ろしいことに財務省や日銀の官僚の中にもいたりします。


 わたくしは、名前は書きませんが、日銀の偉い人(現在、トップに近い人)から、
「いや、でもさ、国債を発行したり、日銀の国債買取を増やすと、戦争になるからさ」
 と、面と向かって言われたことがあります。


 まあ、アベノミクスの量的緩和が始まる前の話で、今、彼がどう思っているかは分かりませんが、「国債発行」や「日銀国債買取」を主張すると、
「そんなことをすると、戦争になる!」
 と主張する人は確かにいるし、さらには「政党」もあるわけです。(共産党とか)

 

そして、戦後、七十年以上も続いている歴史ある「戦後平和主義」と、経済成長否定論が結びつき、
「もう日本は経済成長しない。国の借金も莫大で、これを返済しなければ、子孫へのツケの先送りになる」
 と、国民経済を成長させる投資(公共投資)や科学技術予算、教育費などを削減し、消費税増税を主張する、いわゆる「緊縮リベラル」へと育っていったのだと思います。


 ある意味で、冒頭の1から4の勢力の中では、最も「善意」に満ちた人々です。


 善意、あるいは「偽善」から、彼らは緊縮財政を主張する。


「財政拡大なんてダメだよ。将来世代へのツケの先送りだし、下手をしたら戦争になりかねない」
 というわけでございまして、この「本人としては善意、わたくしに言わせれば偽善」から緊縮財政を主張する連中は本当に厄介で、冗談抜きに「世代交代」を待つしかないように思えてきます。


 とはいえ、彼らが退場するまで、三十年くらいはかかりそうです。


 「将来ある」我々は、とても待っていられませんので、彼らの欺瞞をひたすら攻撃し、黙らせる必要があります。


 というわけで、財政破綻論者を批判する際には、その人が冒頭の1から4のどこに属しているのか、見極めて下さい。属するカテゴリーにより、カウンターのレトリックが変わってきます。


 いずれにせよ、我々の現在と未来のため、そして将来世代のために、財政破綻論者の全員を黙らせましょう。