友達の箱根の別荘 | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記


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箱根の芦ノ湖カントリーにある友の別荘は平成元年に建てた時は

丸太で作られたログ・ハウスであったが、過酷な風雨に晒されて

外壁を別の木材で覆わねばならなくなってから大分経っている。

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広大な敷地に建つログ・ハウスと庭の手入れは相当大変であるが

綺麗に刈り込みがされていて、気持ちよい。

(同じ年に建てた我が伊豆高原の家を思い出すとまた、切なくなってしまう・・・
 住む人のいない家は、荒廃していくばかりである。)


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  暖炉ひとつで充分に2階建ての家が暖められる。

  炎の揺らぎを見ながら、パチパチ火が弾ける

  様子は見ていて飽きない。












                      


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   2階の踊り場に子供達と泊まりに行った時のままの

   熊のぬいぐるみがあった。

   もう、お互いの子供は30歳の誕生日を迎えたのである。


   あの当時の、子供達の嬌声が聞こえてくるようだ・・・












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  2階へ上がる階段。

  内部は丸太のままで、今も気の良い香りが漂う。




  















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  吹き抜けのリビングの窓からは太陽がたっぷり日を注ぐ。

  今は、紫外線対策せねばならないのでこの日差しを

  避けたいと思う時代である。

  












静けさを改めて有難いと感じた2日間である。

木々で鳴くセミの声しか耳に入ってこない・・・

テレビはデジタル化されたせいで、見られなくなっていた。

バス・ルーム用の小型ボータブル・テレビ(充電式)のアンテナをあっちこっちと

電波を受けるべく動かして漸くキャッチしてニュースを見る。

テレビは無ければ無いで、初めの一日はお喋りで過ごして一向に不自由と感じない。


20数年間、何度もこの別荘を訪ねたが今回ほどじっくりこの家を見た事はない。

震災後も2度目であるが、何かいつもと異なる愛着を感じたのである。

木材ゆえの朽ちて行く様子を目の当たりにした事、度重なる修繕の苦労

維持に掛かる膨大な費用とその時々に囚われる辛労などなど・・・

バブルで林立した周囲の別荘も数年で住む人がいなくなって放置されたままだったり

別の住人による改装が行われたりと、経済の事情によって

持ち主の生き方も変わって行くのである。 


栄枯盛衰・諸行無常か・・・

朝な夕なに散歩で目にした周囲の家々の様子からそれを空しいと感じてしまうのは、

団塊の世代に学業を修め、高度成長期に最前線で(自分ではそう思っている。)

走り続けて来て迎えた初めての天変地異からだろうか・・・

親から何度も聞かされていた「関東大震災の時は~」の下りを

今後 孫の世代に自分が語り継ぐ時が来るのであろう。