平成19年に再開された文部科学省実施の全国学力テストで連続1位を誇る秋田県、その中でトップの成績を誇る東成瀬小学校を訪問しました
人口2500人余りの東成瀬村に一つしかない小学校が、不思議な魔法がある筈もないのになぜトップの成績を取れているのか、実際の現場に触れてみないと解らないということで行ってきました
東成瀬村役場です
雪深い地方とあって、玄関は二重の設えです
まづは東成瀬村議会の冨田議長にご挨拶
「例年は11月半ばには雪が降るんですが・・」と議長から
役場の前に、道を隔てて東成瀬小学校があります
我々一行をお迎え頂きました
村議会議長から教育行政にかける熱い心意気、校長先生から平成30年度の東成瀬小学校の教育計画「かかわり」と「夢」をキーワードとした教育活動を盛り込む学校経営について説明を頂きます
校内の壁という壁に授業から得た生徒の感想や成果が書かれたメモが張り出されています
国語、算数など、どの学科も先生が今日の授業の課題を黒板に書き、生徒がどう考えるのか質問します
生徒からは思い思いの考えを発表、そうしたことを繰り返しながら授業が進みます
理化の教室では熱で膨張する空気の説明を、風船を付けたペットボトルをこすった実験を見せながら教えていきます
生徒たちは驚きの歓声を上げながら授業に食い入っています
見学する僕らの方もつられて見入ってしまいました
音楽の授業風景、まことに賑やかです
体育の授業では、東京女子大の学生が実習のために参加しています
この体育館は小学校だけが使用するのではなく、村の共同施設として使われています
掲げられた「ふるさとの歌」は東成瀬小学校生徒の作詞で、村歌として慕われているそうです
教室以外のスペースには生徒が使ったノートが分野別に並べられています
何気なく開けたノートには、和歌山・みかん1位と記され、思わず嬉しくなってしまいました
各教室の授業参観のあと質疑応答です
東成瀬村の平成30年度予算32億2千万円のうち、教育関係予算3億8千3百万円と、10%を超える予算編成はすごいですねという質問に対し、議長から東成瀬村は昔から自治意識が強く、その自治を維持する源は「人」なので、人づくりに重点を置いています、成果は後で返ってくる、というお答えです
加藤校長からは、村には一軒の学習塾もありません、家庭と学校で学習を全うできるように計らう努力をしていますと
授業参観で感じたことは、教えるという視点を崩すことなく、生徒の興味を惹き付けていく工夫を怠らないということかな、授業の準備をする先生は大変ご苦労だろうけど、決して魔法を使っている訳ではないなぁと
東成瀬小学校の参観はとても爽やかでした
和歌山市議会議員 北野 均