大分県臼杵市の野上弥生子邸と山口県岩国市の宇野千代邸を視察しました(1) | Kinちゃんのつれづれ日記in和歌山市

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和歌山市政の現状、議会活動などをわかりやすく紹介したいと思っています。趣味のバンド(Sun oz band)活動なども紹介します。

7月末、2泊3日の日程で臼杵市にある野上弥生子氏の邸と山口県岩国市にある宇野千代氏の邸を視察しました新幹線前

というのも和歌山市出身の作家・有吉佐和子氏の東京にある邸を和歌山市に移築する計画があり、実施するに当たって、どのような意義を見出すのか、移築した後、市民への開放、利用のされ方や管理運営をどうするのか、参考にしたいと思っていますthink

 

15歳で上京し、21歳で同郷の野上豊一郎氏と結婚、豊一郎氏と文学の同人であった夏目漱石から創作の手ほどきを受けた文豪野上弥生子氏の邸は、昭和4年東京成城に建てられ、法政大学総長に就いていた夫が昭和25年に没後、臼杵市にある弥生子の生家の近くに移築されました家

西日本大豪雨で在来線が運休または間引き運転されているのでここまで来るのが一仕事ガーン

新幹線などの幹交通は別にして、地方の交通網は脆弱なことを実感します梅雨の景色

野上弥生子の生家は焼酎を造る小手川酒造という老舗で、大きな甕に何十年も熟成させた上で出荷しているとの事、その生家の一部に文学記念館が設えられています徳利

成城の家の移築工事を担当された地元建設会社の技術者から当時の図面や移築工事の難しさをお聞きしました警備員さん通行止め

往時の部屋の様相が再現されていますムード2-1

野上弥生子氏が87歳から執筆を始めた「長編・森」の最終章を残し99歳で亡くなるまで、この家で執筆していたそうです書く

半円形のサンルームを拝見、家の外観とともに粋だなと感じるモダンな邸ですデラックス

生家の小手川酒造とルーツを同じくする臼杵市のトップ地場企業フンドーキン醤油(株)が市とタイアップし、移築から管理運営まで担っていますベル

一風変なネーミングだなぁと思っていた「フンドーキン」パパヒヨ エッフンドーは、昔の秤は分銅の重りを使って計量していたので、正直な商売をしている象徴として、キンは酒造業から分家し、初代の醤油醸造を手掛けた小手川金次郎のキンを採ったという事ですキッチンスケール

臼杵の町並みは静かな歴史町といった風情で、酒の貯蔵庫であった「久家の大蔵」の壁面はポルトガルの「アズレージョ」というタイルが施され、今は南蛮文化交流施設となっています音譜

ちょっと足を延ばして国宝・臼杵石仏を見学大仏2

平安時代後期に山の岩肌に直接彫られた石仏は神秘的です弥勒菩薩

目の前に広がる「深田の里」の一角に蓮池があり、臼杵市が周辺一帯を石仏公園として整備中です蓮

心休まる所なんでしようが小雨模様でとても「暑かった」です汗

駅前のホテルへの帰りしな、キリシタン大名大友宗麟築城の臼杵城跡へ寄りました城址

 

臼杵市街はコンパクトな感じで、城下町、酒、醤油の醸造所はじめ石畳が残る通りなど・・得も言われぬ雰囲気が漂うすてきな町でしたラブラブ!

                                             和歌山市議会議員 北野 均