こんにちは
錦糸町はり灸院院長の浜口真緒です
ただ今、研修中です
皆真剣に「素問」を読んでいます
今日は休診日ですが、
皆で学ぶ時間はやっぱりいいですね^^
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さて、
前回フォドマップ食についてお話をしていきました。
過敏性腸症候群(IBS)の方に対して、
科学的根拠を持った食事法は中々なかったのですが、
2014年にオーストラリアの医師が、
糖質摂取を制限する「低FODMAP(フォドマップ)食」について
世界的に権威の高い医学誌に論文を発表し、
世界中で大きな話題となったそうです
この論文は、
オーストラリアの医師ハルモスらが、
30人の過敏性腸症候群の患者と
8人の健常者を対象に行った実験の結果です
それぞれランダムに「低フォドマップ食」と
一般的な食事に分けて、
21日間1日3食ずつ食事を提供し、
最後の7日間の便の状態を調べました
その結果、過敏性腸症候群で
低フォドマップ食だった人のうち、
下痢型・便秘型ともに腹痛や膨満感などの腹部症状が改善し、
特に下痢型の人は便の状態も改善しました
・Halmos, Emma P., et al. “A diet low in FODMAPs reduces symptoms of irritable bowel syndrome.”
Gastroenterology 146.1 (2014): 67-75.
(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24076059)
この論文は、
世界で初めて一定の食事法の科学的根拠を明らかにした
という点で、とても画期的なものです
その後、多くの研究でも
過敏性腸症候群患者における
低FODMAP食の有効性が証明されています
・Varju, Peter, et al. “Low fermentable oligosaccharides, disaccharides, monosaccharides and polyols (FODMAP) diet improves symptoms in adults suffering from irritable bowel syndrome (IBS) compared to standard IBS diet: A meta-analysis of clinical studies.” PloS one 12.8 (2017): e0182942.
(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28806407)
今回は、その食事法についてお話をしていきます
外見からはわかりませんが、
腸にも人それぞれ個性があります
ですから
腸の悩みを抱えている人とそうでない人では
口にして良い食品やその摂取量が異なるのです
腸の悩みを抱える人は
「腸の調子を整える」とうたわれている食品を食べると
効果がないばかりか、逆効果となることもあるのです
その方法をお話していきます
フォドマップの含まれる食べ物は複数ありますが
どの食品が合わないのかは
ひとつひとつ自分の身体に聴いて
確かめていくことになります
①まずは3週間フォドマップの摂取を完全に中止します
するとお腹の色々な不調が収まります
②腸が静かになったところで、
1週間に1種類ずつ4つの糖質を再開していきます
調子を悪くする糖質を含んでいると、
おなかが過剰に反応するため
自分にあっていない食品がはっきりわかるはずです
ただ、
全部の高フォドマップ食をずっと食べられないわけではないので
安心して下さいね
高フォドマップ食でも食べられるものがあるのです
腸の声を聴く、「傾腸」をします
自分の腸がどんな食べ物で調子を崩すかは、
自らが腸と対話しながら実際に試さなければわかりません
人間の体を樹木に例えるなら、
腸は土の中に強く広く張って栄養分や水分を吸収する根です
だから腸は人の健康の根本にあるものだといえます
もし腸に不調を感じていて、
改善していない場合は是非試してみて下さい
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本日も最後までお読みいただきありがとうございます
錦糸町はり灸院
浜口真緒
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