前回の講義内容はこちら
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前回筋紡錘の働きを説明しました。
筋紡錘がはたらくと伸張反射というものが起こりますが、その裏では相反抑制(Ia抑制)というものも起こっています。
膝蓋腱反射の例でいうと、伸張反射で大腿四頭筋が収縮して膝を伸展させるとき、その運動を邪魔しないように拮抗筋であるハムストリングを弛緩させる作用です。
均整法で表裏の相関などと呼ばれているものは、背景にこういったものがあるのではないでしょうか![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
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これらの働きは最近ではストレッチに応用されていますので、わかりやすく体験するためにストレッチをやってみました![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
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まず前屈動作でハムストリングの緊張をチェック。
このモデルさんだと指先がギリギリ床につくくらいの柔軟性ですね![キョロキョロ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/016.png)
再度前屈動作で確認をしてみます。
柔軟性が出てきましたね![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
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相反抑制を用いたストレッチ(ダイナミックスストレッチング)で、ハムストリングを緩めてみます![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
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まず、ハムストリングの拮抗筋である腸腰筋、大腿四頭筋を収縮させるために抵抗をかけながら受者に下肢を引きつけるように力を入れてもらいます。
その後、通常のストレッチのようにハムストリングを伸ばします。通常のストレッチ(スタティックスストレッチング)に比べて、上手くいくと効率よくハムストリングを緩められますよ![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
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柔軟性が出てきましたね
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まあこの程度の変化でしたら色んな操作でも変化は出てきますが、相反抑制がどんなものか体感はできたかと思います。
他にも、最大収縮後の最大弛緩を用いたストレッチなども体感しました。
姿勢反射
深部感覚の一つに、位置覚というものがあります。
主に関節の動きや位置をモニターしている感覚ですね![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
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それに関連して、全身の筋の緊張を反射的にコントロールして姿勢を保つ働きを、姿勢反射といいます。
この写真の場合、右足を持ち上げていくと体が左に傾きます。そこで倒れてしまわないよう、無意識に首などを右に倒すようにしてバランスをとっています![キョロキョロ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/016.png)
この動きが姿勢反射です。
こういった偏りが続くと、気づかないうちに筋に負担がかかってしまうんですね![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
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首肩の違和感に骨盤を調整したり、というのは、こういう関係もあるということを覚えておきましょう![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
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そして講義は筋膜やアナトミートレイン、トリガーポイントとモーターポイントなどの話へ…。
この辺はここ数年で一気に広まった感がありますね![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
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正直ブログの1記事で紹介しきれるものではないので、興味がある方は本で学んでみると良いかもしれません。最近はブームのおかげか安価で優れた本が増えていますので…。
ただこの中ではモーターポイントは少し聞きなれないかもしれません。
運動神経が筋腹に入っていく部位、低周波マッサージ器などの電気刺激で筋が最大収縮するポイントです。
ここを用いることで、筋肉の働きや柔軟性に対し効率よく働きかけたり脊髄神経反射を起こしやすかったりと、お得な調整ポイントとなっています![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
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意外とモーターポイントが載っている解剖の本って無いのですが、たしか「図説筋の機能解剖」という本に位置が載っていだと思います。
そしてアナトミートレインと均整法的な経絡の捉え方は似ているなんて話も…。
均整法では経絡を使うとき、皮膚をずらすような刺激をしますから、筋膜のレベルで刺激を入れているという捉え方もできるでしょうね![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
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最後に小室先生から筋肉で重要になるポイントを…
・正しく触れられること(どこにあるのか、また付着部などを知っておく)
・筋膜の繋がりで考える
・支配神経を覚えておくと、椎骨や内臓と関連づけられて調整の幅が増える
理学療法士などが整体で開業するケースが爆発的に増えてきた今、時代に取り残されないよう常に学びの姿勢を大切にしたいですね![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
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30Aクラス助講師 稗島昇平
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