「定年後の家計管理法」家計を把握する ~家計の収支表

  

 こんな表を見たことがありませんか?町内会や会社なら部内懇親会やユーザー会などの、会費の会計報告書です。

         2017年度 ○○会 会計報告書

          (自2017/4/1~至2018/3/31) (単位:円) 

収入の部

支出の部

前期繰越

112,000 

懇親旅行

128,000 

会費徴収

240,000 

忘年会

156,000 

利子

3 

見舞金

10,000 

 

 

 

 

 

 

来期繰越

58,003 

合計

352,003 

合計

352,003 

 

左側が収入の部として、前期繰越、徴収した会費、利子が少しついて、合計がいくら と書かれています。

 右側は支出の部として、行事にかかった経費、慶弔費などがあり、最後に来期への繰越残高があって、合計がいくら と書かれています。

 そして、左側の合計金額と右側の合計金額が、ピタリと一致しています。会の収支内容が簡潔に判る表になっています。

 

 家計について、この表を真似て同様の表を作ってみたらどうでしょう。ただし、この表については繰越額の記載はしません。例えば・・・

 

2018年9月度 家計収支表 (9/1~9/30)               (単位:円) 

収入の部

支出の部

給与

250,000 

 

消費

280,000 

貯蓄増減

-20,000 

借入れ

0 

返済

40,000 

投資取崩

60,000 

投資買入

10,000 

合計

310,000 

合計

310,000 

 

「 ・給与の手取りが25万円ありました、

   ・消費者金融などから借りたお金はありません、

   ・株の一部を売却し、現金にして生活費の足しにした

    金額が6万円です、

一方で、

    ・食費やその他の生活費である消費が28万円でした、

 ・現預金の残高が、引き出したり振り込まれたり

  引き落とされたり、と様々な出入りがありましたが、

  月末トータルで2万円減りました

   ・住宅ローンを4万円返済しています、

   ・つみたてNISAに毎月1万円の積立投資をしています、

以上が、9月度の我が家の家計の収支のあらましです。  」

といったように、その月の家計の動きが、より明確にイメージできると思いますが、いかがでしょうか。

 

 皆さんの9月の家計について、この表をつくってみたらどんな数字が並ぶでしょうか。この表を1年間作ってみたら、今のペースの生活であれば年間の生活費がいくらなのか、年間で貯蓄がどれだけ増えたのか減ったのかなどをはじめとして、自分の家計のアウトラインが見えてくるのではないでしょうか。

 では次に、この表の作り方、数字の拾い方等の具体的なポイントを順に説明して参ります。