日々の細かい家庭のお金の出入りは実に雑多ですが、これを大雑把にパターン化してみましょう。

もし、「家計とはどんな構図ですか?」と訊かれたら、1番大雑把な答えは「収入と支出です」という答えになると思います。

では、「その収入と支出はそれぞれ、どんな構図ですか?」と訊かれたら、私なら次のように答えます。

「収入とは、給与 と 借入れ と 投資の取り崩し です。」

収入とは平たく言えば、財布のなかにお金が入ってくることです。それは、給与が振り込まれるか、消費者金融などでお金を借りてくるか、株や投資信託を売って現金化するか の3パターンになります。(銀行預金を下ろすこともそうだろうと言われるかも知れませんが、これは違います。理由は後でご説明します。)

 もう一方の支出については、次の通りです。

「支出とは、消費 と 貯蓄の増減 と 返済 と 投資の買い入れ です。」

支出とは、「収入がどうなるか…ということ」と定義します。先ほどの収入が、飲食費や家賃のような消費に廻るのか、ローンの返済に廻るのか、株や投資信託の買い入れに廻るのか、その余りが預金口座の残高増になるのか・・・、この4パターンでになります。

 式で表すと

  収入とは、家計の外から家計の内に入ってくるお金のこと

     = 給与 + 借り入れ + 投資の取り崩し

  支出とは、その収入がどうなるか…ということ 

     = 消費 + 貯蓄の増減 + 返済 + 投資の買い入れ

となります。