家計を把握する ~5つの要素
ところで、あなたの先月の家計はどんな状況でしたか・・・?
「旅行に行ったので支出が多かったです」「ボーナスがでたので収支は黒字でした」といった答えでしょうか。でもこのような答えで、家計を充分に把握している、家計を管理していると言えるでしょうか。
こう言うと、「家計を充分に把握する、家計を管理しているとは、一体どういうことですか?」と、逆に私が皆さんから質問を受けそうです。家計とは家庭のお金のこと。これをどのように分解して整理して数字を示せば「充分に把握している」「家計管理をしている」ことになるのでしょうか?
私の考えはこうです。家計は次の5つの要素で成り立っていると考えます。
すなわち、
給与、 返済(借り入れ)、 貯蓄、 消費、 投資 の5つです。
先ほどの答えは、この5つのうちの一部である 収入 と 消費 だけを取り上げた答えですので、答えとしては不充分だと思います。
では、“先月の家計はどんな状況でしたか?”という問いに対して、次のような答えはどうでしょう。
「いくらの給与手取りがあり、ローンの返済をいくらして、貯金がいくら増えて、いくらの消費をしました。ちなみに、貯金の残高がいくらあって、ローンがあといくら残っていて、投資している株はこうなっています。」
このように答えることができれば、家計の把握、家計の管理としては充分ではないでしょうか。
「家計を充分に把握する」「家計管理をする」とういことの定義は何ですか?と訊かれたら、
家計を、給与、返済(借り入れ)、貯蓄、消費、投資の5つの要素に
分解整理して、
それぞれの金額や月々の増減を明らかにすること
と私は申し上げたいのですが、いかがでしょうか。
ちょっと判りにくいかも知れません。私は小さい時から、判りにくいことは図表やマンガ絵を書いて、ビジュアルに理解するようにしてきました。上述のことも、次々回に図表を使って、もう少し判り易くお見せします。