『さらば愛しき女よ』を括弧をつけないで書くと、
はるか昔に付き合っていた女性の、爺さんの思い出話かなと間違われる。
二重のカギ括弧、つまり『』を付けると著作物を表すことになり、
小説か映画…、TVドラマということもあるか、
まぁ、そんなものになって、個人的なつまらない追憶と
間違われずに済む。
で、さらに『さらば愛しき女よ』と『さらば愛しき人よ』の2つがある。
前者は、チャンドラーの小説か、その映画化作品。
後者は、日本の映画になる。
題名が紛らわしいのは、内田裕也がチャンドラーの原作に触発されて、
映画を作ったからで、堂々と原作名を使っているわけだ。
「女」と「人」は違うけど。
なんでそんなことを書いているかと云うと、今ごろになって
村上春樹訳のチャンドラーを読んでいるからだ。
刊行は、2009年。何年前か考えるのは止めよう。
チャンドラーの初版は、1940年ともっと古い。
今更ながらおもしろい。
わしは小説は初めて読んだ。
映画の方で知っているのだ。
映画は、大学を卒業してすぐの頃。ロードショーで観た。
フィリップ・マーロウはロバート・ミッチャム。
ヒロインは、シャーロット・ランブリングだった。

良い映画で、面白かったのだけど、評判は芳しくなかった記憶がある。
それで、映画をもう一度見たくなって、Yahoo!やブックオフで探した。
びっくりした。
高いんだ。7千円くらいする。
えー、と思う。
DVDレンタルショップというのは街から無くなって、
ネットで借りる時代になっている。
そういうところでは、こんな昔々の作品は見つけられないだろうなぁ。
豪邸のらせん階段を下りてくるシャーロット・ランブリングを
もう一度見たいと思ったのだが、
残念だ。
電車で遠征をすれば、まだやっているレンタルショップを知っている。
大きめの、ほとんど古本屋的な店だからあるかもしれない。
でも見つけられないとダメージが大きい。
どうしようか、迷っている。