怵惕惻隠の心 | キノピのブログ

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先日の台風に伴う淀川大水の際に、中国人留学生が川に流された小学四年の児童を助けたことが報道された。


中国人留学生は、「流されている子供を見て、助けなくてはいけないと思わず川に飛び込んだ」と言っていた。その気持ちは、「怵惕惻隠」の心、「忍びざるの心」として、日本人は誰もが漢文の時間に学んだものである。


中国人留学生は、自分の命や中・日問題などを考える間もなく、”人としてすべきこと”を即座に行動に起こしたのである。


高邁な哲学を語り俗世から一歩離れているとする聖人であっても、赤子が溝に落ちそうになったら即座に手を差し伸べて助ける心。理念や観念とは異なる人間の本質に根差した心を中国人は古くから捉えていた。


今回の勇気ある行動とその後の中国人留学生の誠実な発言に、中・日の心のありようを見た。