汽車つみきは、日本の木製玩具の歴史の中で最も有名なおもちゃの一つです。
1965年度、玩具全般から初めてグッドデザイン賞を受賞しました。
今は希少になってしまった国産広葉樹のカツラの木を大量に使うため、20年ほど前からしばらく廃盤状態が続きましたが、10数年前から檜(ひのき)で復刻生産しています。
子ども、特に男の子はみんな自動車や電車など、クルマが付いた乗り物が大好き。
と言っても、いまの子どもは蒸気機関車は乗ったことも見たこともない子がほとんどですが、ちゃんと電車(汽車)とすぐに認識して遊びます。
写真の男の子は2〜3歳ですが、プレゼントしてもらった瞬間から大喜びだったそうです。
表情から真剣に嬉しいのがわかりますよね。
このくらいの年齢の子には結構大きなおもちゃですが、ゴロゴロと力を込めて押したり、跨ってみたりと飽きずに遊んでくれる子が多いです。
寺内定夫の遊びの標語に「押して遊びを切りひらく」という言葉があります。
車軸を太くして、あえて木の軸にしているのも押し遊びを楽しんでもらいたいから。
動力のついたおもちゃでは、ただ眺めるだけで終わってしまいます。
ひのきの汽車つみきは現在在庫切れですが、ヴィンテージのカツラ材の古い汽車つみきのほぼ未使用など程度の良いものを何台か販売中です。
1970年代、日本橋高島屋に専用の売り場ができ、皇室からも買いに来て頂き飛ぶように売れていた時期のもの。
新聞、TVなどメディアにもかなり取り上げられていた頃でもあります。
7〜8年前まではオークションサイトなどで定価の倍以上の価格がついていたものですが、景気の下降とともに落ち着いています。
それでも、古く経年美化の進んだ汽車つみきは日本を代表する木のおもちゃとして、美しく貴重です。
建築家やデザイナーなどでコレクションされている方も多いです。
写真でも、40年以上経過してるとはとても思えないような美しさです。
インテリアとしてもとても絵になるんですよ。
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