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つぶやき以上のナニカ

学習に関係あったりなかったりなことを、とりあえず書いていくための場所。

 表題の通り、5月11日からスタートしたDooRuというオンライン授業サイトに講師として参加をしました。

 

 個別指導塾での経験があるので、それを生かしてDooRuで授業をしていきたいと思います。ただ、オンラインでの指導経験はないので、不安な部分がありますが…。

 

 まだ授業の詳細を作り切れていないこともありますから、私の授業の登録はまだしていただくことができません。しかし、藤わら塾の藤原先生を始め、各プロフェッショナルな講師陣がいますから興味のある方は登録&受講をしてみてください。

 

 私の授業予定は、国語と社会です。レベルやコース別に開講するつもりです。また、時間や曜日についてはあまり制限をいれずにどの時間・曜日でも大丈夫な設定しているはず…!

 

 授業詳細が出次第、随時本ブログやTwitterでお知らせしていきます。

 

 現状、予定しているのは小学4年生~高校・既卒生の補習/受験対応です。広く幅を取っているので、ニーズには多くお応えできるかなと思います。

青崎 有吾 『早朝始発の殺風景』 集英社

 

 この本は数日前に読み終わりました。前回の『潮首岬に郭公の鳴く』の翌々日には読み終わっていました。

 

 

 これも同じくミステリーのジャンルになります。といっても、殺人を題材にしたようなものではありません。

登場人物の学生たちの日常に起きた小さな謎とその種明かしがテーマです。加えて、短編の作品集に

なっていて、作品ごとの大きな関わりはありませんが同じ町での出来事になっています。

 

 軽快さやテンポの良い謎と種明かし、セリフ回しや地の文の言葉遣いなどなど非常に心地良くて、作品自体の面白さは当然のことながら、作者の他の作品も読んでみたいと思わせる内容でした。

 

 文章が平易な書き方になっていますし、殺人シーンなどもないので、ミステリー初心者どころか読書初心者にとっても読みやすく、薦めやすいものだと思います。

 

 個人的にうなってしまったストーリーは「メロンソーダ・ファクトリー」でしょうか。ネタバレになってしまうので多くは語れませんが、私は一番唸ってしまいました。ミステリーという部分だけでない、作者のメッセージ性も感じた部分でもありました。

 

 1つ1つの作品は20ページほどなので、小説特有のやめ時が分からないなんていうことも簡単に解決してくれてありがたい限りです。

 

 ぜひ『早朝始発の殺風景』は手に取って、読んでいただきたい作品でした。

 

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平石 貴樹 『潮首岬に郭公の鳴く』 光文社

 これを今日読み終えました。

 ジャンルとしてはミステリーで、このミステリーがすごい!や本格ミステリ・ベスト10でそれぞれ10位に入賞した作品です。

 元々私は祖母の影響でミステリーが好きで、昔から十津川警部シリーズや相棒、タクシードライバーシリーズなどをテレビで見ていました。

 十津川警部シリーズにいたっては、小学5年生くらいで何冊も読んでいました。また、小学校の図書館にあった、シャーロックホームズや怪人二十面相などのシリーズは半分以上読んだと思います。

 それくらいミステリーが好きな私は、小学6年生のときには自作のミステリー小説も書くほどでした。まぁ内容は荒唐無稽なもので完結すらしなかったわけですが…。

 

 『潮首岬――』はそんな私が久しぶりに読んだミステリー作品でした。

 登場人物の多さで読者の想像を良い意味でかき回していると思います。人数が少ないと、トリックや動機などをあれやこれや絞り込んでいしまいますから。

 内容は一歩一歩状況が見えてくる感じで、結論を知ろうとする読者のペースをもかき乱しているので、筆者による読者のコントロールがされているのかなと。

 ただ、事件を解決に導くキーパーソンの深みがない点や筆者の年齢のせいか、10~20代の若い登場人物の説明や内容に違和感を感じてしまうものがありました。

 初めて読む本としてはオススメしませんが、何冊か日本のミステリー小説を読んだ後なら面白いと感じる作品だと思います。

 人間関係などもドロドロしている点については私は好きな部類なので、そこは良かったな、と。

 個人的には主人公以外の重要なキャラクターの掘り下げがあると没入感に浸れるので、より楽しめたでしょう。

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