モロボシ・ダンが胸のポケットから「ウルトラアイ」を取り出す。掛け声とともにそれを自らの眼に装着する。「ジュワッ!」眼、鼻、口、顔全体、首、肩…モロボシ・ダンがみるみるうちにウルトラセブンに変身してゆく。その時に鳴る効果音、皆さんご存知ですか?
時に1967年。世の中にはシンセサイザーもシーケンサーも全く存在しない頃です。あの音、子供心に単純に「カッコイイ」とは思っていました。しかしオトナになってからこの効果音を思い返してみると「当時の機材で一体どうやってあの音を作ったんだ?」改めて驚き、そして感心するのです。あの音は紛れもなく「自動演奏」です。
ものの本によれば当時、怪獣の鳴き声を作るためにオープンリールのテープレコーダーの「低速再生」「逆回転」機能を駆使したり「テープエコー」を使ったり…(デジタルディレイなんか当然ないッスよ)怪獣の鳴き声なら「なるほど」と納得できるんですよ。が、しかし!あのウルトラセブンの変身効果音。あれは一体なんなんだ!音の種類的には当時すでに存在していた「電子オルガン」系でさほど不思議ではないんですが、あのフレーズは人間の「手弾き」とは到底思えない(「手弾き」だというんならもう脱帽)。ただ真実が手弾きにせよ自動演奏にせよどっちにしろ発想が「近未来的・自動演奏」であったのは間違いありません。高度成長時代の当時、お茶の間の白黒テレビであの変身音を聞いていた日本中の人々はみんながみんな「初めて体験する目くるめく自動演奏のフレーズ」だったに違いないのです。あの変身音…どうやって作ったのかヒミツを知りたくもあり、またナゾのままでもいいような妙にロマンチックな気もするのです…
ゲーム専門誌「ユーゲー」。皆さんご存知ですよね。1月5日発売の最新号にキノコさんのインタビュー記事が載っています。このブログでまだ明かされてない新事実が満載!?
買うか立ち読みするか買うか、立ち読みしてから買うか、もしくは買ってください。
ちなみに私は今日、木更津市内のTSUTAYAで
←これを買いました。
インタビューを受けたきっかけは罰帝さんの日記ですね。
罰帝さんのことは紹介できるほど詳しくは知らないんですけれど、少なくともCD「FAMICOM 20TH ANNIVERSARY ORIGINAL SOUND TRACKS VOL.2」の「Recording Staff」と「BIG THANKS to」にお名前が記されている方です。ゲーム音楽全般にとても詳しい方とお見受けしております。そしてまた雑学全般、というか…いろんなことに詳しくなおかつユーモアのセンスのある方だと感じています。
このブログを始める直前、 罰帝さんの日記の中に私に関する記述があるのをたまたま見つけてこちらから連絡を取ったのがお付き合いの始まりでした。20年も前の「たかがゲームの曲」のことを覚えていて日記に書いてくださる方がいる…ビックリしました。私がこのバカバカしい日記を始めようと思った大きな動機のひとつになりました。そんなわけで「ユーゲー2月号」買うかあるいは立ち読みしてから必ず買ってください。
初めて女の人にドキドキしてそれが何ヶ月も続いたのはキノコさん10才、小4の時。初恋の相手はアイドル天地真理でした。デビュー当時の真理ちゃんは「白雪姫」ともてはやされ、いわゆる「作られたアイドル」「TVの中の虚像・偶像」としての先駆者的存在でした。
そんなカワイイ真理ちゃんの2枚目シングル「ちいさな恋」(1972年2月、安井かずみ作詞、浜口庫之助作曲)。これがツボにはまった。スッポーン!純真無垢、Hなことなど何も考えてない少年、TVラジオ新聞雑誌の情報は全部本当のことだと思っている少年。キノコさん10才のキレイなピンク色の脳ミソに天地真理の歌う「ちいさな恋」は「ほのかにブランディーの香りが漂う高級チョコレート」のような眩暈を伴って侵入してきたのです。
曲の前半は短調でささやくように
♪たまに会えない日もあるけれど、それでも私は待っている
ヒミツの約束指きりは、今度の日曜青い空
で、後半は長調になって明るいトーンで
♪ちょっとコワイの恋かしら?赤い夕陽が今沈む
涙一粒、恋かしら?赤い夕陽が今沈む
思えばこれも短調で始まり長調で終わる曲ですよ。『ガッチャマン効果』ですよ。キノコさん、この効果にめっぽう弱い。
で、当時私が所有していた音響機器といえばボロい真空管のAMラジオただ1台きり。寝る前の数10分、ラジオとともにフトンの中にこもりボリュームを最小にしてドキドキしながら真理ちゃんの曲が流れるのを待っていたものです。親や弟に真理ちゃんが好きだってバレるのは絶対イヤだったのでコッソリ聞きたかったんですね。ところが厄介なことに真空管ラジオって本体の温度変化によって突然音量が小さくなったりデカくなったりするのね。だからボリュームつまみを常に持ったままで音量の急激な変化にもすばやく対応する、と。曲にドキドキ、バレやしないかドキドキ。んー。甘酸っぱい初恋の思い出…
ファミコンBGM作曲を始めて以来ずーーっと自分のファミコンを持ってなかった私でしたが1987年ついに「ファミコン・ミニディスクシステム」を購入したのでした。自分の曲でいうと「ボンバーキング」を作曲していた頃。で、やってたゲームは何かというと「ドラゴンクエストⅡ」。
「ドラクエⅡ」、皆さんはどういう風に楽しみましたか?私はRPGゲームが初体験でものすごくナメてかかってたんですねー。マニュアル、攻略本一切ナシで「こんなのどうってことないじゃん。マップでいうとせいぜい4×4画面くらいのフィールドで1週間くらいで解けるんでしょ?」…って甘く見るにも程がある。始めてから3,4日目くらいたって自分の認識不足にガク然としましたね。その後結局ものすごく苦労して全部解くのに半年くらい費やしたんですけど…ムダな時間もいっぱいかかったけど、でもとても楽しかった。呪文も初めて聞く言葉ばかりでとても新鮮でした。攻撃系の魔法は効果がわかりやすいんですが、わかりずらかったのが「リレミト」とか「ルカナン」「トヘロス」みたいな地味なヤツね。なかでも極めつけは「トヘロス」。最後まで効果がわからなかった。だいぶ後になって本屋で攻略本を立ち読みした時に初めて「モンスターを一定時間近づけない」という効果を知り、「そんなのわかんねーよ!」とかなり立腹した記憶があります。皆さんも理不尽な事件に対して感想を述べるとき「そんなの『トヘロス』より意味わかんねーよ!」と使ってみてはいかがでしょうか。
「迷宮組曲」の発売は1986年11月。キノコさん24歳。大学の出席率1%くらい、おまけに授業料を払ってなかった私は担当教官に呼び出され「未納分を払って『中退』の道を選ぶか、このまま払わずに『除籍』となる方を選ぶか」トホホな二者択一の判断を迫られました(がんばって卒業する、というよい子な選択肢はすでに消えていました)。で、なんちゃって大学生のとるべき道はただ一つ。おカネは払わずに『除籍』(ボッカ~ン)
当時の私は自分の未来に対して「何とかなるさ」度200%。童話「アリとキリギリス」でいえばキリギリス度360%。青島幸雄作詞、植木等唄の「だまってオレについてこい」状態でした。(皆さんには『こち亀』天童よしみVer.でおなじみでしょう。)ガリガリ勉強した高校の3年間が24歳の当時、すでに遠い昔のよう…
♪カネのない奴はオレんとこ来い
オレもないけど心配するな
見ろよ青い空白い雲
そのうちなんとかなるだろう
「起承転結」ならぬ「起転転結」の見事な4行詩ですね。『オチ』の2行目、『話題転換・現実逃避』の3行目。う~ん名作です。
「迷宮組曲」の城外グラフィック。空の青さが印象的な面です。♪そのうちなんとかなるだろう…キノコさんはハネたリズムのブルース調の曲をつけました。「組曲」という荘厳な名のつくゲームの重要な1曲目BGMにいきなり軽いブルースとは!ゲーム全体のストーリーやミロンくんのキャラのことなど何も考えてない…
ファミコンBGMが好きな方の中には自動演奏できる環境を個人的に整備して、MIDIデータとしてコピーやアレンジをやっている方がいらっしゃる、というのは私も知っていました。が、しかしっ、ギター・ベース・ドラムという「人間の手」を使ってファミコンBGMを再現している人達も存在したのです。その名も『ファミコンバンド・スペランカー』!ランカーランカーらんかあらんかあ…(エコー)
きっとこのスジでは有名なバンドなんだろうと思います。「あー、あのスペランカーね。知ってるよ」みたいな。ただネット初心者のキノコさんにとっては驚きの新事実発見だったのです。ファミコンBGMをギター中心の編成で演奏するって…一体全体何者だ???
で、音を聞いてみてブットビましたね。90メートル級ジャンプ台で125.5メートル飛んで見事着地したくらいブットビました。一言でいうと「愉快痛快」。決して上手な演奏ではないんですよ。「粗削り」「勢い」「楽しさ」「ユーモア」…キノコさんが好きな「バンドの音」がそこにはあったんですね。あと、とにかく彼らがファミコンBGMが好き、ってこと。これがストレートに伝わってきました。まだ聞いたことのないという方、こちらへどうぞ。おススメは「チャレンジャー」、バンド名でもある「スペランカー」、裏メロがクールな「マッピー」などです。一聴の価値アリ。スペランカーの皆さん、今後のご活躍を期待しています!
「チャレンジャー」に提供した5曲のうちノイズ音源を「リズムパート」として使っているのは「SCENE 3(洞窟)」だけです。他の4曲はノイズはお休みで3和音だけの曲です。なお「SCENE 1(列車)」では例外として警笛の音の直後、♪ファミレドファミレドというフレーズのところだけノイズが効果音的に使われていますね。実はこの部分のノイズも最初にハドソンに持っていったテイクでは入れてなかったんです。こういった「ノイズパートを使わない」傾向は「迷宮組曲」まで続きました。逆にその後の作品ではほとんどの曲がノイズパートをフルに鳴らすようになったのです。たとえば「ヘクター’87」。これでもか、というくらいノイズパートが鳴りまくっています。
では、なぜ初期の作品ではノイズパートを使わなかったかというと「ゲーム中の効果音がほぼ間断なく発音されるためノイズパートはどうせ聞こえないだろう」⇒「ならば最初から入力しなくても別に構わないだろう」という発想だったんですね。「チャレンジャー」の「SCENE 3(洞窟)」にだけノイズを使用したのはボーナスステージで、しかも確かジャンプだけでクリアできるゲーム性ゆえ、「ノイズパートが鳴る余裕が充分あるだろう」という判断だったんです。「SCENE 4(ラストステージ)」などは「最もアツく撃ちまくる」場面である故、当然ノイズパートは省略、という考え方でした。CDで聞くと効果音がないのでかなり寂しい感じですよね…
TAITOの「スペース・インベーダー」が世に出たのが1978年。当時キノコさんは「帰宅部・ガリ勉高校2年生」でした。進学校に通ってたんですよ。勉強勉強の毎日。すべての遊びを封印。日曜日も勉強勉強。夏休み、冬休みも図書館で勉強勉強。インベーダーは大好きでしたが週に2~3回やるくらいでガマンしてました。収入のない高校生にとって1プレイ100円は経済的に大きかった、というのもありますし。でも心のどこかで「思い切り好きなだけゲームがしたい」というウップンは溜まっていたんでしょうね。
それから2年の時が経ち1980年。キノコさんは勉強の甲斐あって志望校に合格。「さあ、これで今までガマンしてきたことが思い切りできるぞ。アレもコレも。あんなこともこんなことも。うひひひ。ちくしょやりまくるぞ」キノコさんは張り切ってゲームセンターに入りました。なんかカワイイペンギンが氷をすべらせているゲームがあります。「よしよし待ってろ。今オレが氷をすべらせてやるからな。いひひひ。」チャリン。♪ゴケコゴケコゴケコゴケコ、ジャーララッタラーー。「ふんふん。こうしてこうやって、これを崩してこれをこっちに押して…ダイヤ氷を揃えて…と。やった!ボーナス1万点獲得おもしれえ、なまらおもしれーー」4方向レバー+1ボタンのシンプルなパズルアクションゲーム。『ペンゴ』!なまらハマリました…毎日1000円×365日×3年=¥1,095,000也。ホント、ゲーセンにとっていい「お客さん」だったんでないかい。
(注)なまら=北海道弁で「とても」の意
小学校時代クリスマスプレゼントにゲーム機をもらった方、たくさんいらっしゃるんじゃないでしょうか。おそらく今朝は大勢の小学生の枕もとにゲームキューブとかPSPとかGBAとかがキレイにラッピングされて置かれてたんだと思います。
キノコさんの小1のクリスマスプレゼントは野球盤でした。もちろんTVゲームなんてこの世に存在しない。「巨人・大鵬・卵焼き」の時代で王、長嶋がバリバリ現役。こどもたちは学校が終わったら毎日近所の公園で野球。日が暮れたら白黒TVでナイター観戦。巨人が勝つのが当たり前でそれ以外のチームは「悪者」だと思ってましたね。で、雨の日は野球盤なワケですよ。「3番、ファースト、王。3番、ファースト、王。背番号1。さあ今日3回目のバッターボックスとなります。ツーアウト1・2塁、一打同点の場面。当然阪神守備陣は『王シフト』をとってきました。さて解説の青田さん、ここは塁が詰まっていますので勝負ですよね?ハイ、そうですね。もしここで王選手を歩かせると次は満塁で勝負強い長嶋クンを迎える場面ですからね。阪神バッテリーとしてはここで勝負するしかありません。ドンドンドン、ドンドンドンドン、かっとばせーおーお。ここは勝負だ。外角のクサいコースを踏み込んで狙うぞ」ってウグイス嬢、実況アナウンサー、解説者、応援団、王選手自身のモノローグの1人5役ですよ。楽しかったなー。野球盤それ自体はとてもチープな遊び道具でしたが自由度の高いとても愉快なオモチャでしたね。ファミコン世代の方は野球盤とかやったことありますか?
クリスマスイブなので
私の好きな「きよしこの夜」のコード進行を紹介します。
C
きーーーよー|しーーーーー|こーーのよー|るーーーーー|
G7 C
ほーーーしー|はーーーーー|ひーーーかー|りーーーーー|
F C
すーーーくー|いーーーのー|みーーーこー|はーーーーー|
F C
みーーーはー|はーーーのー|むーーーねー|にーーーーー|
G E7 Am F#m7-5
ねーーーむー|りーーーたー|もーーーーー|おーーーーー|
C/G G7 Csus4 C
ゆーーーめー|やーーーすー|くーーーーー| |
んー。いいですねえ。F#m7-5がいい響きですねえ。ウットリ。
Csus4もいいですねえ。ストイックな感じです。
実はTVはずーっとグリーンチャンネルが流れていて有馬記念の予想の片手間なんですけど(大爆発)
では皆さん、メリークリスマス。