床暖パネルのすぐ上に無垢の桜のフローリングを張っていきます。
床暖の輻射熱や伝導熱がすぐ上のフローリング一枚を解して室内に放出されますので効率が高い床暖システムです。
床暖パネルの緑の部分にのみフィニッシュというホチキスの玉のような釘を打ち込んでいきます。
広葉樹の重い木の版木で叩きながら隙間なく敷き詰めて釘止めしていきます。
桜のフローリングは含水率10%以下に乾燥されていますので、冬場の乾燥した季節に床暖で暖められてさらに乾燥されると、どうしてもフローリングの目地にわずかに1ミリほどの隙間があくことがあります。
それでも春先になると元に戻ります。
完全に動かないように止めてしまうのは、木が持つ吸放出性を生かさないことにもなります。
特に、表面を完全に塗装することで伸縮を防ぐことが多く見受けられますが、木をラッピングしてしまうので、木を使う本来の意味を成さないことになります。
冬場に少し目地に隙間が開きますが、大きな問題にはならない限り、無垢の木を使ったフローリングに、米糠油などの自然塗料を塗装した床暖仕上げをお薦めしています。