釘やノコギリ、大掛かりな道具も高い材料も一切使わない、お手軽DIY(ただし時間はかかる)で花壇に低い柵を取り付けます。

現在の大きい花壇は道路沿いにあるので、敷地内から見ると外が丸見え。
道路側から見ると、



こんな感じで目線の位置に土が来てしまいます。
さすがにコレだと見えすぎるというか……牛のクソとか腐った落ち葉が混ざった土が鼻先にあるのって、イヤじゃね?
あと、ガバガバな柵の隙間から花が見えてたら、子どもにいたずらされそうじゃね?少なくとも、私が子どもの頃だったら「わー、きれい!」とか言って花をむしる。絶対やる。
さらにこの視点だと、しゃがんで花の世話をしている私の股間がちょうど視線の位置に……ババァのM字開脚とか、迷惑以外の何物でもない。
そんな事故と事件を避けるためにもラティスが欲しいのですが、今はちょっと予算が足りない。なので、応急処置的にゴミに出そうと思っていたスノコを柵に仕立てます。

使うのは、コレ。



10年近くの間スノコベッドとして使われ、去年の夏にお役御免となりベランダに放置されていたスノコ。
長年マットレスの下になっていても、何ヶ月も雨ざらしになっていてもまだ形を保ってくれている、意外に丈夫だったこの子ら。
長年の放置プレイのおかげか、いい感じに乾燥しているし、致命的なほど腐ってはいないようなので再利用します。あ、かっこよく言うと「リメイク」じゃね?

まずは野晒しだったスノコの汚れを拭き取ります。
ちなみに先の写真は掃除後のスノコです。ビフォーは軽く事故になってしまう状態だったので……。
本当はここで全体にヤスリ掛けをすると仕上がりがきれいになるんですが、面倒仮の柵なので木の下処理はコレで終了。

汚れを落としたスノコに塗るのがコチラ。



柿渋。
某アイドルグループの番組で再評価されているらしい、伝統の天然塗料。ホームセンターで一本2000円ぐらいだった。
これ一本で防水・防腐・防虫効果がある優れもの。
ただし、臭い。
鼻の利かない私でも甘臭く感じるので、敏感な人は辛いんじゃないかな?臭いは臭いけれど、私は古民家のあの心がほっと落ち着く雰囲気を思い出すから好きですが。
無臭でもっと安いやつも売っているので、使うならそっちの方がオススメです。

で、この柿渋を水で薄めて塗るのですが、私は「ハケで塗るとムラが出る」というスキルを持っているので、もっぱらウエス塗り。
100均の布巾でビニール袋に入れた紙のアンコをくるんで、柿渋を木に塗るというより擦り込んでしみこませます。
あ、やるときは汚れてもいい服装か撥水加工のエプロン、手にはビニール手袋をしておいた方がいいですよ。別に柿渋が付いても派手な色が残ったり肌が荒れたりはしませんが、結構においが残ります。



二倍に希釈した柿渋をしみこませること一回目。



乾燥させてさらに染み込ませて二回目。



日をまたいで出勤前、ようやく「塗る」感じになってきたのでちょっと濃度を濃くして三回目。



さらに日を置いて四回目。
で、1日乾燥させたものがコチラ。



………色、着いてるの?って感じですが、日光の効果でだんだん色が濃くなってくるモノなので、そのうちいい感じの色になる……ハズ。

これを元々立っているフェンスに結束バンドでくくりつけていきます。



どうしても隙間が空いてしまうところは、ホームセンターでたまに売ってる端材で補強してしっかり固定。



完成。
道路側から見るとこんな感じ。



いい感じに隠れました。
諸事情により引きで撮れないのがアレですが。
以上、設置完了です。
これで少しは通行人の目を気にせず作業ができますわ。


■使った道具、材料
・捨てる予定だったスノコ4枚
・放置されていた角材2本
・上柿渋(500ml)
・雑巾
・布巾
・ビニール袋と紙
・ボウル
・ビニール手袋
・結束バンド

■材料費:2300円ぐらい(ほぼ柿渋代)

■かかった時間
・塗装:5日(内、作業時間4時間ぐらい。ほぼ乾燥放置)
・設置:30分

■副産物


・柿渋染めの布巾

 

追記:その後のスノコの様子 ⇒ 柿渋色