一晩かぎりの男と女(6) | 渡鹿野島遊び2016

渡鹿野島遊び2016

2016年夏、渡鹿野島で女遊び(泊まり)をした際の記録。

 ただ、他人による演出が入っているといっても、普段エリーが住み暮らしている部屋であることはたしかなようだった。私は、初めて女の部屋に入れてもらった男のごとく、彼女の指示にしたがうしかなかった。

 

 服を脱ぐように言われ、私はトイレと一緒の狭い風呂場で、エリーに体を洗われた。彼女は私の体のいろんな部位を順番に洗い流しながら、

「順番、順番。エリー日本に来る前、保育園の先生やってた。だから子供の体洗う、順番、な」

 と言っていた。彼女は、タイで保育士をしていた頃、体の部位を洗う順番を子供に教えていたことを思い出しているようだった。

 

 風呂場を出た私は、裸体のまま、ベッドに行くように言われる。

 ベッドにエリーが先に横たわり、

「おいで」

 と、ベッドの上の空いたスペースを叩くような素ぶりをした。

 

 私は素直な子供のように、それにしたがって仰向けに横たわった。エリーは私の股間のものにゴムをつけ、唇で愛撫し、一回めの行為がはじまった…。

 何もかも彼女に言われるまま、というような、かなり受け身なセックスだったが、今夜の私は行為目的で来た部分は少なく、それで満足だった。


 おそらく、五十分二万円の「ショート」を選んでいたら、ここまでで終わり、という感じだったのだろう。しかし、私は「泊まり」を選んだので、まだまだここからの夜は長そうだ…。