慶喜9話2 | lunaーcha。

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言いたいことも言えない、
こんな世の中じゃ~poison♪





9話前編






そして二条城へ戻る家茂を見送ってると。

宮に京の物を贈りたいと立花を困らす。
少しだけですよ、と仕方ない感じで頷く彼と
嬉しそうにする家茂の後ろ姿を
お茶屋の店先の椅子に座って見ながら
慶喜さんが少し呆れたように息をつく。

「……いきなり、
こんなことをしでかすとはね」シュン

そんな彼に私は微笑んだ。

「だけど、素敵な兄弟って感じで、
見ていて微笑ましかったですよ」

「………」

「素敵な兄弟か…」

何故だか懐かしそうな瞳で慶喜さんが呟く。

その表情の理由を私が尋ねるより先に…。


「…おや?」

出かけていたらしい秋斉が通りかかった。

「二人でどこに行ったかと思うたら、
団子でも食べてはったんどすか」

「…三人だよ」

不思議そうにする秋斉に、
慶喜様がさっきの事を話した。


「はぁ?冗談…」!?

「じゃ、ないんだよね。これが」

「……あの方は本当にもう…」シュン

慶喜さんは、はははと笑い、
秋斉さんは呆れたようにため息を吐いて。

「……ふふっ」

その姿に私は思わず笑みを溢してしまった。


「ん……?どうした、留奈」

「さっき、慶喜さんと将軍様が
兄弟みたいだなって言ったんですけど、
何だかお二人もそんな感じだなって…」

呆れる秋斉さんの仕草が、慶喜さんが
そうする時のそれと、そっくりに見えた。


慶「………」

秋「………」!?

二人は顔を見合せる。


慶「……どこが?」テレドキドキ


ぐはっハート(ノд`*)

「案外、そうかもしれまへんな」テレドキドキ

同時に正反対の感想を呟いた。

(ふふ……)

「似てないと思うよ、俺は。
……うん、似てない」

「そない何度も言わはらんでもよろし」


秋斉さんは軽く笑って
慶喜さんのお団子をぱくっと食べた。

「あ!俺の…」!?


「ほんならごゆっくり」ニコキラキラ

慶喜さんが文句を言うより先に
島原の方へと歩いて行った。


「あいつ…」

慶喜さんはお金を払い終わると、
椅子から立ち上がり軽く伸びをする。

「さぁて、やっと二人きりになれたよ」ニコキラキラ

うんっ(*´∀`*)


「邪魔された分、
お前を独占しておかないと

「っ…」

急に慶喜さんの指が伸びてきて、
私の口の横を拭って。

ちらっと舌を覗かせ、その指の先を舐めた。

その仕草が色っぽくて、
どきんと心臓が高鳴る。

「すみません…あんことか付いてました?」

恥ずかしくなって俯きながら聞くと
また慶喜さんが大人びた笑みを浮かべた。

「さあ?」

「さあって…」

俺が留奈に触りたかっただけかも


゚+。:.゚(*゚Д゚*)゚.:。+゚
ヤバイ…きゅん死にする(ノд`*)ハァハァ



彼は楽しそうに瞳を細めて歩きだす。

「さて、どこに行こうか。
お前の好きな所に連れて行ってあげるよ」

慶喜さんちラブラブ!!←

ってゆーあたしの願いを無視し、ヒロインは
最近評判の善哉屋さんに行きたいと言う。
お前今団子食っただろw


「甘いものばっかりだね」ニコキラキラ

「…太らないように気をつけます」

もう少し太ってもいいよ?
抱き心地がよくなりそうだから


゚+。:.゚(*゚Д゚*)゚.:。+゚

善哉食べます!!!笑



「恥ずかしいこと言わないでくださいっ」

「あとで、お仕置きだって言っただろう」

そうからかう慶喜さんの
一歩後ろを歩きだす。

彼の整った横顔を見上げて、
その表情がどこか嬉しそうで
穏やかだったから…

「…あの、慶喜さん、前に自分は孤独だって
言ってましたけど…結構見てくれている人は
いるんじゃないかなって思いますよ」

「……」

「…ああ、かもしれないな」ニコキラキラ





年が明けて。

翔太からもうすぐ京都に
戻ってくると手紙が来る。

そして1月も終わる頃、薩長同盟も結ばれ
そのお祝いに、高杉と龍馬と翔太が
私を座敷に呼んでくれた。


慶喜様の名は伏せて、とても身分の高い人を
好きになったから、それに釣り合うように
太夫になったという理由を高杉が笑う。

「いや、悪かった。しかし、あんな一言で
本当に太夫になるとは…。だが、
太夫になるなど尋常な努力では
無理というものだ。
それを成し遂げてしまうくらい、
そいつのことを想っているんだな」

「……はい」

「全く、羨ましい話じゃのう」

それから薩長同盟の話になって。

「薩摩と手を組むのは気に入らんが、
これで幕府の奴らに一泡吹かせられる」

と話す高杉にどきっとする。
やり方は違っても、
みんな国の為に頑張ってるのに…

「幕府にもいい人はいる」と言うと、

「お前の好きな男は幕府側か」

「えっ…」

「俺も見る目が足りなかったようだな!
もっと口説いておくんだった。
お前の旦那が羨ましい」

でしょぉ(*´∀`*)笑

「ふふふ…。留奈、
高杉は本気で言っておるきに」

「お、何だ坂本。お前だって
留奈に会うの楽しみにしてただろうが。
お前こそ留奈を誰かにとられて
悔しいんじゃないのか」

彼らが互いにからかい合っていると
翔太にも綺麗になったと褒められる。

「…太夫になったのって、
やっぱり慶喜さんの為なのか?」

「……うん…」

「…そっか。
留奈が幸せそうでよかった」ニコキラキラ

本当にこの子は優しいな(*´∀`*)

カメラの事を言い掛けて止める翔太に、
私も翔太君もきっとまだこの時代にいたい。

もう少しここにいさせて…。


そして時が過ぎ夏になった。

そんなある日、
上様の容態が悪いと聞かされ
慶喜様が大坂に行くと言うのに
私もついていきたいと申し出る。




━END━