本日は面接対策の一つとして本のお話をします。
最近皆さん本は読んでいますか?
ESシートばかりで本を読む時間がないかもしれません。
あるいは読んでもSPI3の問題集やESシート対策本などでしょうか。
中には本が大好きで欠かさず読んでいる人もいるでしょう。
いずれにしろ、本は沢山の財産を与えてくれます。
昔から面接では
「最近読んだ本を一冊上げて、
その説明と感想を聞かせてください。」
は定番でした。
最近も忘れた頃にやってきます。
特に、自粛で家にいることが多い場合は、ややもすると時間がたくさんあるんだから
本ぐらい読めるでしょうー
なんて思われるかもしれませんね。
しかし、就活生は、結構忙しい!!ですよね。
気忙しいというのもあり、のんびり読書というわけにはいかないかもしれません。
私も人のことは言えず
つん読結構あります。
私は仕事柄ビジネス書が多いです。
楽しみというよりは学ぶためなので、面白いと感じたことはありません。
たまには「面白い」や、ただ単に「惹かれる」だけで読んでみたいと思いました。
そんなある日、ある一冊に目が釘付けになり、読み始まています。
熱源
ご存じの方もいますが、直木賞を受賞されました。
川越 宗一氏 著
気になる方は下をクリック
この物語は史実をもとにしたフィクションですが、道産子の皆さんを始め
ぜひとも読んでいただきたいと思います。
よく、地元の航空会社のGSやCAではよく出てくる
「地元ならでは」って言葉!
皆さん「地元ならでは」ってなんですか?
その意味意識しないで使っていますよね。私もついつい使います。
「地元ならでは」
私はバリバリの道産子(本当はパリっ子になりたかった)ですが、地元を考えると、小学校の道徳の時間に「アイヌの歴史」を勉強していました。
いや、させられていました。まだ小学2年生だったので何がなんだかわからない
が正直なところです。
副読本として配られたのが「アイヌの歴史」、隅から隅まで読まされた記憶があります。
それと対で、北方領土の勉強もこの時間に行われました。
「返せ北方領土」のシールなんかも先生から配られたの覚えています。
「熱源」にロシアも出てきます。
今から思えば、その時の学習の片鱗が今でもあり、
幼少の頃私が思っていたのは、
北海道は和人が住む前に
先に住んでいた人(先住民)がいて、その方たちは
和人に自分の土地を奪われ、追い出されたんだ。
和人てなんてわるーい人なの!
(結構、学習内容は、「和人」は悪者でした。)
すっかり他人事で学んでいたのですが、
和人=日本人と認識した時は、ショックでショックで。
簡単に言うと、
この物語は、逆境に合う二人の男性の物語です。
「文明」という名で、今までの価値観、生き方、文明を奪われるアイヌ人男性と
ロシアという大国に自分の国を奪われるポーランド人男性の物語です。
この二人が熱く誇りを捨てずに生きていこうと、文明と時代に抗う姿が、
今の現代社会の冷たい心に温かさを感じさせてくれます。
そして、エアラインの人間なら特に持ってはならない意識で、知らず知らずのうちに
持っているものがあります。
潜在的に評価している、異国の文化や宗教感を斜めから見ることです。
斜めの上に自分が居て下に居るのが相手になることがないようにしたいと
思わせてくれます。
ぜひ一度道産子ならば読んで欲しい一冊です。
きっかけはさておき、本を読むとたくさんの財産を私たちに
与えてくれます。
成功するまで諦めなければ、
内定は取れます。