【御礼】講演『戦争で消えた“堺市立堺聾唖学校”の存在証明』” | 近畿聾史研究グループ

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主として近畿地区(大阪、京都、奈良、滋賀、兵庫)に居住する、聾唖者の歴史に関心のある人たちの集まりで、ほとんどが聾(聴覚障害者)である。

 

 

5/19講義の様子➀(撮影・松田悠)

5/19講義の様子➁(撮影・松田悠)

5/19講師を務めた新谷嘉浩氏(撮影・松田悠)

 

 2024(令和6)年5月19日(日)、堺市ろうあ福祉協会西支部主催の講演会が堺市総合福祉会館で行われ、講師は近畿聾史研究グループの新谷嘉浩氏が務めました。かつて戦前(約80年~90年前)に存在した堺市立堺聾唖学校は、現在誰も知らないこと故、“幻の聾唖学校”と噂されていたことから、会場には40名以上の参加者が詰めかけ、かなりの盛況でした。
 私立堺聾唖講習所(昭和9年4月に開校、昭和16年4月に堺市立堺聾唖学校となる)が専用校舎を持つまで5回移転した場所が堺市内の小学校や病院、妙国寺であったこと、堺市に移管した後は戦争に巻き込まれ、終戦後は自然消滅したことなどをお話しました。堺市内の小学校や妙国寺などには自分のところに聾唖学校があり聾唖児たちが通っていたという記録がなく、如何にこのような真実を残し、各方面に伝えていくことが今後の課題と認識させられました。

 

 この話の題目については近畿聾史研究グループ『聾史レポート集』第3集・148~199ページにあります。興味ある方は是非ご高覧頂ければ幸いです。
聾史レポート集 第三集 | 近畿聾史研究グループ (ameblo.jp)