先ほど読了しました。

とても、良い本でした♪

 

装丁が、ミニュチュア作家の田中達也さんの作品だったので、手に取りました。田中さんの作品好きなんです。

 

以前、横須賀美術館で作品を見て以来。(朝ドラのタイトルバックにもなっていましたね)

 

横須賀美術館「センスオブスケール展」レストラン アクワマーレ | 絹ものがたり花ものがたり (ameblo.jp)

 

↑が以前書いた記事です。

 

前置きはさておき、

この「ただいま神様当番」ですが、一言で言って、面白かったです。

 

ほっこりと心が温かくなるし、忘れていた「何か」と思い出させてくれる短編集です。

 

「坂下」というバス停で朝、同じ時間に待つ人5人それぞれの心の中の話なんですが、突然「わし、神様」というジイサンが登場するんですね。

 

水野敬也さんのようなはなしかなぁと思って、読み進めていきましたが、そういった引き寄せ本とも違っていて、登場人物それぞれの心が解れていって、本当の想いに近づいていくというはなしなんですね。

 

5人なので、

・OL

・小学生

・高校生

・大学非常勤講師

・零細企業社長

といった登場人物です。

 

それぞれの人の、それぞれの気づきの言葉が素晴らしく、名言です。

 

私は、大学の非常勤講師を務めているリチャードの話が、ぐっときましたね。読む人それぞれに、共感できる話があって、本当興味深いです。

 

10代の人にも、是非読んでもらいたい本です。

 

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特に、大学非常勤講師のリチャードの話の中で、大家さんの孫娘の

ひかりさんの言葉が、刺さります。

 

「人と人はどこか違わないとだめなのよ、全員が同じじゃ何一つ変化も成長もしない」

 

「人類最初の言葉って何だったんだろうね」

「それはたぶん拒絶とか危険を知らせる言葉だったんじゃないかな」

「イヤだ‼ やめてくれ‼ 逃げろ‼」

 

「怒っているとか悲しいとか、そういう気持ちは一番にしっかり伝えなくちゃダメよ。そのあとにちゃんと笑うためにもネ」

 

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「ただいま 神様当番」

これは、良い本です。