秋!読書の秋ですね~、万葉集はお休みにして・・
最近よく読んでいる、磯田道史さん(古文書から歴史を紐解く学者)の本から気になったことを書いてみます。
「歴史」と言っても、人間の権力闘争ばかりが歴史ではありません。
動物や植物の歴史、天文・地球の歴史、医学・科学の歴史など様々です。その中から今回は「災害の歴史」について。
今まで人類が直面してきた脅威には、戦争、地震、水害などがありますが、最大の脅威はなんと言っても「感染症」だそうです。
確実にやってきて最も多くの死者を出すのが、ウイルスによるパンデミック。
日本でも古代の崇神天皇の時代から、様々な感染症に悩まされてきました。
伊勢の祭祀や奈良の大仏建造、京都の祇園祭も感染症の終息を願った事が始まりです。
江戸時代の天然痘の大流行時に米沢藩の上杉鷹山が行った〈日頃から新しい医学の知識を吸収し、自粛は必要な所だけにし、矢継ぎ早の患者支援策〉などの政策は現代人も見習うことがありそうです。
医療現場の自己犠牲に頼る今の日本の対策は間違っている(著者)
また、もう一つの脅威である大地震について。
東日本大震災以来、日本は地震の活動期に入り、今後最も恐れるのは南海トラフが動く大地震ですが、天武天皇時代からの古文書を読み解いで分かったことは、
1,約100年周期で発生。
2,同時かもしくは数年内に遠州灘から四国沖まで連動する。
3,90年間より短い周期で2回起きたことはない。
4,150年の間で起きなかったことはない。
最近南海トラフが動いたのは、1944年(昭和東南海地震)と1946年(昭和南海地震)ですが、上の1~4に当てはめてみると、運が良ければあと20年ほどの猶予期間がありそうです。しかし、相手は46億年の歴史がある地球、20年くらいは誤差の内に入りません。明日起きても不思議ではないと言うことでしょう。
自然には逆らえませんが、できるだけ被害を少なくできるように、物心両面での日頃の備えが絶対に必要と言うことだと思います。
まだまだ貴重な話、納得できる話がたくさん載っています。
気になった方は読んでみてくださいね。
※AIやGPSを使った最新の調査・研究では、南海トラフの内、一番大きな歪みがたまっているのは四国沖だそうです。
※南海トラフが動く前後で、何度か富士山が噴火しています。
噴煙にはガラス成分が含まれるので、被害が想定される地にお住まいの方は、目を守るためのゴーグルの準備もお忘れなく。
日本の一大事は目の前に・・
昨日も石川県で結構大きな地震がありましたね。
ただ恐怖に怯えるのではなく、積極的に正しい情報を得て、しっかりと準備をしておく必要がありそうです。
そして、どんな脅威に対しても「自分の命は自分で守る」が基本だと思いました。
長い文章を読んでいただき、ありがとうございました。