到着 | きんぎょっぴ ドイツとワタシと家族と

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来てくださってありがとうございます。
ドイツ生活のこと、身の回りのことさらっと書いております。

あ〜体を横にして休める、なんて有難いことなんだと布団に入って改めて実感。

10時間超えの飛行、トランジットを含むと15時間以上の移動はもうそれはそれは大変になってきた。

子供は大きくなり全く手がかからなくなった、いや逆に重いスーツケースを楽々と荷物受け取りターンテーブルから取り上げカートに乗せてくれる、さらに「お母さん大丈夫?ついて来れる?」と心配までされる始末だ。


子供が小さかった頃は自分も若い事もあり、また日本へ帰れるという思いからこの長距離移動も全く苦ではなかった。

数度乗り換えも経験した、息子が寝てしまって荷物と娘と寝た息子で地獄を味わったこともあるし、帰りにアメリカ旅行も入れた日程にして(後から夫が来る)、行きはワタシ一人でアメリカで経由し一泊して日本に帰る里帰りもあった。時差ボケの子供とホテルの部屋で真夜中に聞こえてくるエロい喘ぎ声を聞き「なんか動物がいるのかなぁー?」と無邪気に質問してきた娘のことは今でも忘れられない。

ただあの頃は機内で一睡も出来なかったのが辛かった。

そして当時は夫も仕事優先なので、ワタシ一人で連れて帰る事がほとんどだった。別になんとも思わなかった。

今は小さいお子さん、しかも複数連れての里帰りを見ると、頑張ってはるなー、と感心するのみ。

もうあのパワーはないわ。

歳取ってあれはもう出来ない、世の中上手く出来てると思う。


最近のビジネスクラスだと座席をフラットにして僅か数時間でも眠ることが出来る、すると到着してからも身体の疲れが断然違う(ことを前回経験)。
実は有難いことに前回の一人里帰りは期限切れ間近の夫のマイレージでビジネスクラスに乗せてもらった。あれは天国だった。

歳を取った事の実感として、母のこともある。
なんとか一人暮らしをしているが近くに姉たちが住んで日々かなり助けてくれているから一人暮らしが出来るのであろう。初期の認知症と診断され薬も服用しているが帰る度に、もうワタシの里帰りではなくなってきている。

これは自然の成り行きなので全く不満ではない。
でもそう思うまで数年かかった。母が母でなくなってきていることを受け入れたくなかったから。

でも、母がワタシ達子供にいっぱいの愛情を注いで育ててくれた事を思うと、今の母の言動も許せる。

今後は母のことも書いていくかも