電車内で | きんぎょっぴ ドイツとワタシと家族と

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六人掛けのコンパートメントに我家四人。
次の駅からカップルが乗ってきた。
海外旅行からの帰りかな?
大きいスーツケース二つとゴロゴロ引っ張るタイプのキャリー二つとバッグを持っている。
スーツケースはコンパートメントには入らないので二メートルほど離れたところに置いていた。
が、カップルは窓側の席なのでそのスーツケースが見えない。
通路側にいてスーツケースの見える私に席を変わってくれと聞いてきた。
が、トイレが近いワタシは申し訳ないがトイレへ頻繁に行くのでそれは出来ないと断った。
コンパートメントは、向かい合わせの席で真ん中にテーブルが付いているから、席を立つには横二人に立ってもらってでなければならない。

それでも彼女の方は、こんな大荷物を持って電車移動は初めてなのでスーツケースが盗まれでもしたらと思うと落ち着かないと言う。

何が入ってんねん?


「まあ、スーツケース見ててあげるから。」と軽く言ってしまって大後悔。
本当に盗まれたら、訴訟問題になりかねない。

一体、何入ってんねん!

それでも不安な彼女。
数分しても落ち着かない、しかし言い聞かせるように彼氏なのか夫なのか知らんが、パートナーに
「この女の人見てくれるって言ってたから。」と小声で言ってるのが聞こえた。

ん? この女の人?
それはワタシか?
と、不安になり、ワタシも夫(ワタシのね)に話し掛けるように、
「この女の人ってワタシのこと?」と聞いたら、
「うん。」って、
ちょっと待ってよー!
軽く言ったワタシが悪いけど、
「24時間ずっと監視でけへんでー。」と独り言のように、しかし、ちょっと聞こえるように言ったら、

「いや、いや、そんなつもりで言ったのでは。」
それから彼女の不安である気持ちをしばらく聞かされて、パートナーがその間にスーツケース近くに空いている席を発見、そちらに移動された。
簡単に物を言ってはいけないと学んだ。(遅すぎ?)