あの少女は今・・・ | きんぎょっぴ ドイツとワタシと家族と

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復活祭休みを利用して旅行に出かけた我が家。

利用する航空会社はエティハド航空。 初めての利用。

空港に着き、航空会社のカウンター前にある椅子に座っているとなんとも愛嬌のある女の子が一人。

片言のドイツ語で自分の航空券をワタシに見せ、

「ここで大丈夫か?」 と聞いてきた。

話をしてみると ネパールからオーペアで来ている20歳だった。

正直とても20歳には見えない小柄な非常に幼さの残る子だった。

休みを利用してネパールへ帰ると言っていた。


ワタシ達もチェックインを終え、まだ時間があるので空港内で食事をしようと移動し始めるとその子も一緒についてくるではないか。


ワタシたちのいたのはターミナル2、諸事情でターミナル1へ移動するつもりでいたのでどんどん移動するが彼女も一緒についてくる。う~ん、事情を知らずにこれから搭乗すると思っていたら申し訳ない。

彼女にワタシ達はターミナル1へ移動するから違う場所へ行くんだよと説明しても、構わないと行って後ろからついてくる。


夫と

「もう搭乗するまで一緒にいてあげよう。」 と決意する。


軽食を取ろうとしていたので、夫が

「君も何か食べる?」と聞いたら、アイスクリームを食べるというので夫がまとめて買っていた。

何かを特に話すわけではなかったが、夫も一生懸命彼女に話しかけようとしていた。

「ったく、我が家は気のいいのばかり・・・・」

と思った。


出国審査もぴったりとついてきたではないか。

不審に思った審査官が 「この子は?」 と聞いてきたので事情を話すを一緒に手続きをしてくれた。


飛行機に搭乗するとなんと一つ前の席ではないか!

彼女もホッとしていた。

が! 彼女の隣の席はなんと彼女と同国の人。 母国語を互いに話し、彼女もとても嬉しそうだった。


やれやれ と思ったのは夫とワタシも同じ。


その彼女と同国の男性(おっちゃん)は英語も話せた。 後ろにいるワタシ達に非常に気軽に話しかけてきてワタシが日本人だと知ると

「日本人は親切で仕事は一生懸命だし、素晴らしい国だ。」と褒めてくれた。

そうではないワタシは日本人というだけで褒めてもらって気恥ずかしかったよ。


とてもオープンな人柄だった。


彼はドイツからアブダビ、アブダビからカトマンズへ飛ぶと言っていた。

が! 彼女のチケットは アブダビからインド、インドからカトマンズだ。


「安いチケットだからだろう。」 とおっちゃんは言っていた。

大変だろうし、ワタシ達はアブダビまでしか一緒に飛ばないので大丈夫かな?と心配したが、カトマンズには家族総出で迎えに来てくれるはずだと彼女は言っていたので、少々の長旅だが若いし、大丈夫だろうと無事を祈っていた。


が! ここにきてネパール大地震が発生した。


インドなど周辺三か国を含む死者数が3000人を超えたという記事を読んで気になって気になってしょうがない。


あの少女とその家族、そして機内で一緒だったおじちゃん。


無事であることを祈るしかない。