世界のOZAWA | ojigimajinの音楽大好き!

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ギター、ベース、キーボードを演奏し、作詩・作曲・編曲そして歌も歌います。 ネコ好きでアゲハ蝶の飼育が趣味です。

 

 先日 指揮者の小澤征爾さんがお亡くなりになったのは 知らない人はいないだろう、 世界でその名を知られた日本人と言えば

大谷翔平かこの小澤征爾氏ではないか?と思う。

 

 私はクラシック音楽をやってこなかったので 子供の頃はクラシックのコンサートを聴きに行く事はまずなかったが、高校の頃 小沢氏の「僕の音楽武者修行」と言う本を読んで感銘を受けて 指揮者の凄さに改めて気づかされたのだ。

 

その後 偶然 ボストンに暮らす事に成った時期には ご存知の通り小澤征爾氏はボストン交響楽団の首席指揮者でもあったので、

当然ボストンでOZAWAと言えば 誰一人として知らぬものがない有名人だったので、同じ日本人として鼻が高かった。

特に私は音楽の学校に通っていたので コンダクティングのクラスでは 他の生徒よりも 優れた指揮ぶりをしなければ、というプレッシャーもあり、 日本から「指揮法入門」なんていうのを送ってもらって、 授業がスタートする1年前くらいから 指揮者の筋肉と言うやつを鍛えていたものだ。

 

 さて写真の本は ボストンシンフォニーの歴史を描いた本なのだが、さすがにボストンでは表紙は小澤征爾氏である。

同じ学校のピアノ科に小澤征爾氏の推薦で入学した日本人学生もいたが、 同じエリアとはいえ ボストンで小澤征爾氏に会うどころか見かける事も1度もなかった。

 

 でもって 帰国して ディズニーランドで働いていた時(笑)、 昼食時 社員食堂に向かう途中ランドの中で 向こうから小澤征爾ファミリーがこちらに歩いて来てビックリした! 流石に私はコスチューム姿だったし、 突然「あ、あの~ ボストンで同じ コモンウェルス アヴェニューに住んでいました~!」なんて言ったとして 「・・・?」な反応は想像がつきましたので ご家族の楽しいひと時を邪魔するのは失礼と思い、無言ですれ違いました。(汗)

 

 その後何回かコンサートで指揮棒を振る事もあった私ですが、 多くの音楽家にとっても神に等しい方ですから ミーハーな気持ちで声をかけなくて良かった~、と思い出すと赤面するような気持になるのであります。(汗)

 

 しかし ニューヨークの5番街のティファニー本店の前で あの高倉健さんを見た時のようなオーラは感じませんでしたけど(笑)。

 

小澤征爾さんの指揮を見るたびに必ず同じ事を感じます。 この人が音楽そのものだ!と、 音楽が人の形をしている!ように見えるのです。 昔テレビの番組で モーツァルトは人間ではなく神というか 「神がモーツァルトを通して曲を与えてくれている」というのを見て、 それまであまりモーツァルトは好きでなかったんですけど 違う受け取り方が出来るようになった事に感謝しています。

 

 ヨーロッパではOZAWAは日本の音楽家と言うより先に 「偉大な音楽家OZAWA」と言う認識であると言います。 こういう音楽家は日本からもう出ないのかなあ~。