「でももう花はいらない」 | ojigimajinの音楽大好き!

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ギター、ベース、キーボードを演奏し、作詩・作曲・編曲そして歌も歌います。 ネコ好きでアゲハ蝶の飼育が趣味です。

人気など 色んな意味で 鈴木康博氏と 小田和正氏とでは 小田氏の方が市民権を得ているのが現状だろう。
 
理由は単純である。 ふたつある。 小田氏の書く曲に よりポピュラリティーがあるからだ。 キャッチーで、印象に残る旋律を持ってくるのが天才的である。 実に計算された楽曲である。
もう一つは 声質と歌い方にある。 個性的な高い声質は ただ高いだけではない。 ノンビブラートの歌い方は楽器の様でもある。
 
それに比べると 鈴木康博氏は 一言で言うと サウンド志向の職人気質のミュージシャンであるため、 マニアックな匂いが常にする。 分かってくれる人は分かってくれる的なギタリスト、エンジニア方面から 認められる人だ。 小田氏と比べると 男性のファンが多い気がする。
 
歌のうまさで言えば オフコース結成当時から ずっと 鈴木氏の方が上手く、 リードヴォーカルを取るのはいつも鈴木氏のほうだった。 小田氏の声は線が細く ハーモニーの上を表声で歌うと実に効果的だったが、
リード ヴォーカリスト としては いまひとつ 心細く たよりない感じがした。(ごく初期の話であるが)
 
レコードでも 鈴木氏の曲の方が多く収録されているアルバムもあるほど、 完全に 小田氏とのバランスは五分で、 この二人が組んだ事による相乗効果が見事に表れていたのがオフコースというグループと言えるだろう、。
 
鈴木氏の作品で、 一番の名曲と言っていいのではないかと思うこの曲も ギタリストだから生まれたような曲であるが、オフコースのナンバーでも代表曲と言うとどうしても 小田氏の楽曲ばかりが取り上げられる中、 この曲だけは何と言っても入る名曲である。 
 
マニアックな事を書くと 鈴木氏は この曲をピックを使わずスリーフィンガーで弾くのだが、 私はピックを持ちながらでないと弾けないので、 良く聴くとニュアンスが違う。
 
ピックアップ装着だったので このライブは 全曲 D-45 1本だけで通したが サブ用に用意した  D-41の方に 鈴木氏のサインが入っている。 「でも花の大久保 治さんへ」と入っているので この曲だけは41でやりたかったけれど 涙を飲んだ。
 
イメージ 1
 
 
右の D-45のサウンドホールに こげ茶色にペイントした LRバッグスの アイビームのマグネティックピックアップが着いているのが見えるが、 左のD-41には 何も着いていない。 最悪弦が切れた時は ボーカルマイクで拾おうとしていたが 出番はなかった。