バックバンドのお仕事 | ojigimajinの音楽大好き!

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ギター、ベース、キーボードを演奏し、作詩・作曲・編曲そして歌も歌います。 ネコ好きでアゲハ蝶の飼育が趣味です。

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まだ20代の頃 「タイムトラベル」と言う名前のバンドをやっていたことはさんざん書いたが、
このバンド 練習が半端でなく 「バンド版虎の穴」とか「大久保地獄」と呼ばれていた。(少しオーバーだが)
 
もちろんこのバンドでプロを目指していたのだから 厳しく練習を重ねるのは当然の事であるのだが
たとえば私がこのルックスで この歌唱力でフロントマンをやっていたのだから なかなかレコード会社その他
からお声がかからない。 一度ライブを見に来た なんと東芝EMIのひとから デモテープを送るように
言われたことがあって これはチャンスとばかりに 録音に時間をかけすぎて 3か月後くらいにやっと送ったのだが 見事に何の音さたもなく終わった経緯があった。
 
コンテストで全国決勝大会まで行ったが 声はかからなかった。(これでも東京地区代表だったような記憶があるんだけどな・・)
 
全くデビューなんて気配もなく ただやみくもに練習だけは続けて行ったので 演奏技術はかなりついてきて
どこから来たのか 新人女性シンガーのバックバンドという仕事が入った。 ビクターからである。
 
ほとんどの人は「誰?」と思うかもしれないが ちゃんと大手のビクターレコードから正式にデビューした
「古賀いずみ」という歌手のである。
まずデビューアルバムからの何曲かのテープをいただいて そっくりに演奏しなければならない。
テープを聴いてみると 一流のスタジオミュージシャンが演奏していて とてつもなく上手い!
ゲゲっと思いながらもやらなければくびである。 それからは皆必死だった。 
そんなわけで本番になって 特に問題もなく終わったのだが それ以降のスケジュールが来ない。
 
「おかしいなあ」なんて思いながらもこっちはこっちで自分らのライブなんかもあってしばらく忘れていたが
一向にこの「古賀いずみ」さん 表舞台に出てこない。 
多分デビュー曲1曲で終わってしまったのかも知れない(間違ってたらごめんなさい)。
 
そうバックバンドを付けるってことはそのメンバーにそれなりの給料を払わなくてはならないので、新人は
普通カラオケテープでどさまわりである。 1回でもそんな仕事がやれて良かったのかもしれない、
いい思い出である。