イタリア病の教訓
松本千城著 洋泉社新書
「フェラーリと鉄瓶」とのイタリアつながりで読んでみました。
「フェ・・」で、税率55%なのに社会保障がいまいちなんて、話が出ていましたが、この本によると、脱税がすごく多いとのことです。なるほど、と思いかけましたが日本はどうなんだろう。ましなのだろうか。
あまりに脱税が多いので、タックス・アムネスティというのが行われるそう。これは、ある年度の税の20%を払えばその年度分の税務調査は免除というからくり。でも、どれだけ脱税しているかはわからないのに。
イタリアは財政赤字が多いそうな。でも、日本のほうが財政赤字の割合が多いとか。
まあプローディ首相になって(2006年度から?)変わって来てるそうですが。
後、違法駐車とかいろいろ規範意識も低いそうだ。
フェラーリと鉄瓶
奥山清行著 PHP
奥山さんはピニンファリーナのデザインディレクターをしていただけあって、イタリアのことがいろいろ書いてある。
「税率が平均で55%」
そんなに高いのか・・・税率は北欧なみなんじゃないか?
「それで社会保障がちゃんとしているかというと・・実際問題、全然役に立ちません」って。
「イタリアには「砂糖伝説」というのがあって、コーヒーにたくさん砂糖を入れて飲む方が、男らしいとされています」
へえ
イタリアは成果主義では無いらしい。誰のデザインが採用されるか等はすごく競争があるけど、採用された人もされなかった人も給料は同じだと。
ただし、大学が5年で、その後2年のインターシップがありその間は無給。でやっと給料が出ても月給7万円くらいだったりするそう。だから実家から離れにくいとか。
奥山さんが管理職として得た教訓のうち「チームより個人」というのはよくわかる。個人がまず確立していなけりゃチームとしても力は発揮できないわな。もうひとつの「人よりモノ」というのはよくわからない。奥山さんはGM時代、和気藹々でクリエィティブな職場を作ろうとし、給料を上げたりしたが失敗したという例を挙げている。「本来は人よりも物を重視して結果を出さなければならなかったのです。良いものを作れば、人は自然に育ちます」うーむ、いまいちわからない。