元気がでる介護術 三好春樹著 これって結局「積極的あきらめ」の話やな | kingstone page(旧)

元気がでる介護術 三好春樹著 これって結局「積極的あきらめ」の話やな

 大昔の話です。

 特別支援学級にいた頃。

元気がでる介護術 (岩波アクティブ新書)/三好 春樹

¥735
Amazon.co.jp

 kingstoneです。

「元気がでる介護術」三好春樹著
岩波アクティブ新書 700円

を読みました。老人介護について書かれています。しかしこれもルネス花北の宮田広善さんの「子育てを支える療育」と同じで「医療モデル」から「生活モデル」へ、ということを言ってはります。

各章の最後にまとめの言葉があるのでいくつか拾ってみると

1・自然と老いには逆らうな
2・老人の生活習慣を変えるな
3・老人の性格を変えようなんて思ってはいけない
4・介護はあきらめから始まる
5・訓練意欲を生活意欲へ転換しよう。身体も身体機能も変えられなくても、生活はいくらでも変えられるのだから
6・訓練が問題を先送りする言い訳になっていることもある
7・良い介護は自分の頭で考えろ。良い施設も自分の目と身体で見つけよう

 4の「介護はあきらめから始まる」という「あきらめ」は1~3の「あるがまま」を認めるというか、例えば脳血管障害によるマヒを訓練で治ってから生活に戻っていく、とかいうのではなく、ある程度のところまでリハビリしたら後はそれ以上治ってからとかいうのじゃなく、そのままで楽しめるようにしていく、みたいなところかな。いわば「障害(この場合だと「老い」の)受容」ということにつながって来ると思いますね。

 で、あきらめというのは決して後ろ向きなイメージではないのですね。

「積極的あきらめ」について(自閉症・アスペルガー症候群の人を中心に)

「積極的あきらめ」について(自閉症・アスペルガー症候群の人を中心に)