（最初にお断りしておきますがタイトルに偽りありです。だって、現在福岡で刊行されてるフリーペーパーの実態なんか、業界の人でもなきゃまず把握できませんもん）
近年、インターネットの普及にともなって紙媒体は衰退するだろうというのが世間一般の認識と思いきや、フリーペーパー（含、フリーマガジン）は全国的に創刊ラッシュが続いているのだそうで。
フリーペーパーと一口にいっても種類は様々で、たとえば業界最大手（たぶん）である「Hot Pepper」みたいなクーポン主体のものもあれば、新聞社が号外のような扱いで発行しているものもあり、かと思えば鉄道会社や百貨店やファッションビルが自社の売上げに繋げるために出しているものもあります。あと、商工会議所などが都市振興を目的に支援しているものなどもあるそうです。
一方でインディペンデントなフリーペーパーも少なからずあり、そういったものの中にはホントにペーパーなもの（笑）から、造りや内容では一般の雑誌と違わないレベルのものもチラホラ見かけます。歓楽街界隈に行くと飲み屋・風俗系のもの（グラビアなど紙質が良すぎてペーパーとは呼べない……）もありますね。
あと、ある意味フリーペーパーの王道といえるのが求人情報誌。ウチのヨメが街頭の配り手さんからずいぶんと押し付けられそうになってましたが（よほど無職に見えるのか……？）、これも以前に比べると種類も量も増えていたように思います。
無料で配布される冊子に広告を載せて収入を得る、というビジネスモデルは日頃お世話になっているところのアメブロさんも同じ理屈なわけです。
違うところはアメブロさんがブログツールというシステムを提供しているだけ（まあ、それだって維持管理らで大変なんでしょうけど……）なのに対して、これらの冊子は道往く人々に手にとって貰うために様々なコンテンツを提供していることです。いくらタダでも読む気にならんフリーペーパーは要りませんからね。
まあ、如何なる目的の如何なる内容であっても基本的に広告媒体なわけで、内容に過剰な期待をしちゃいかんのですが（なんせタダだしね）、そうは言いつつも福岡にいく度に「なんか面白いネタはなかろうか？」と持ち帰ってきてしまうわたしなのです。
さて、今回はそんな中からちょっと目についた福岡のフリーペーパーをご紹介。
「FUKUOKA NOW」
いきなりコレかい？という感じですが、フリーペーパーというよりはコミュニティマガジンといったほうが良さそうな内容です。
対象は福岡在住の外国人の方々なので文章は基本的に英語（和訳が併記）で、そのために字が小さくてお世辞にも読みやすいとは言えません。しかし、物事を取り上げる視点がやはり他誌と違うので面白いし、福岡に関することで今さら人に訊けないようなことが普通に説明されていたりして、意外と（と言っては失礼ですが）役に立ちます。
あと、ときどき絶対一般紙に載らないのけぞりモンの記事があってビックリしますね。2月号の「ゲイジン*がみた福岡の同性愛事情（原題は「Gay-jin Fukuoka」）」はすんごく勉強になりました。（笑）
ちなみに手元にある1月号の裏表紙はbrastelという国際電話用プリベイドカードの広告です。何と言うか、読者層が分かりますね。（笑）
他にもわたしが読者登録しているこの人とかこの人が絡んでるOLさん向けの「elf」とか、福岡では老舗と言っていい「avanti」とか、今回、福岡でやたら広告を見かけた「Messa-jyu」とか、いろんなものがあるようです。いわゆるF-1層（若い女性）をターゲットにしているという点で同じではありますが。
繰り返しになりますがフリーペーパーは基本的に広告メディアなので、実際に役に立つような記事は滅多に載っていないのですが、最初からそのへんを差し引いて読めばなかなか面白いコンテンツもありますので暇つぶしにはもってこいかもしれません。たまには上記の「ゲイジン」みたいな掘り出し物もありますし。（笑）
「FUKUOKA NOW」はサイトのほうで創刊号までバックナンバーを遡れますし、「ELF」のウェブ版の内容も結構充実してますので、良かったら一度ご覧になってください。
以上、福岡のフリーペーパー事情でした。
（TOPの画像は記事とまったく関係ありませんがソラリアステージのINCUBEの3F、パーティ・グッズ売り場。「Change the world」冒頭で真奈が不良少年ズをぶちのめした場所。どうでもいいけどこんな狭いところでケンカするな……）