福岡取材旅行記 Mr.えいみすの逆襲(前編) | 『Go ahead,Make my day ! 』

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【オリジナルのハードボイルド小説(?)と創作に関する無駄口。ときどき音楽についても】

 

みなさま、新年明けましておめでとうございます。(今さら……)

 

えー、2008年はこのブログにおいても、いろいろと新しいことを始めていこうかなと思っているのですが、その前に去年からの持ち越しを片付けなくてはならないわけで。

 

その一つがこの、 

「福岡取材旅行記 Mr.えいみすの逆襲」

なのですね。

(他にも「トレンチコート写真のアップ」とかいろいろありますが。すいません、ぺがさすさん。決して忘れているわけでは……)

 

例年、正月は帰省するのですが、今年は諸般の事情で帰らないことになったのでヨメと初売りに行こうということになり、どうせなら福岡まで足を伸ばすことになりました。

 

さて、そういうわけで今回。

「逆襲」とまで言うからには、それなりのことをしなきゃならんだろうとずっと考えておりまして。

 

結論としては、取材旅行記の見せ場である(はずの)写真をもっと充実させること。これにつきるかな、と。

 

で、その方法ですが。

技術(テクニック)はそう簡単には向上しませんが、技術(テクノロジー)のほうはある程度の出費で飛躍的に向上するので、まずはデジカメを新しくすることに。初売りでもあることですし。

そんなわけで、まずはヨドバシカメラ博多店へGo!!

 
ヨドバシカメラ

ヨドバシカメラ博多店は博多駅のすぐ隣にありまして、これは駅側の言ってみれば裏口の写真。ヨドバシの店舗は立体駐車場と一体化した大きな建物で、駅のホームからも購買意欲をそそられずにいられないような看板が見えます。(笑)

ちなみにウチの甥っ子(現在中1)はヨドバシのマニアで、店頭で配っているカタログ冊子を毎月取り寄せています。(なにすんだろ……?)

 

さて、ここでこれまでさんざんお世話になった「Canon PowerShot A30(100万画素……)」に代わりまして「Sony Cyber-Shot DSC-W35」を購入。

何と7倍強の720万画素。なのに、価格はPowerShotの半分以下。しかも初売り価格でさらにお安く購入。(笑)

パソコンがVAIOではないのでメモリースティックがあっても何のメリットもないと正直迷ったんですけど、まあ、PCにはUSBケーブルで移せば済むことですしね。

 

さて、サービスカウンターに預けてバッテリに充電してもらっていよいよ街へ。

まずはいつのもようにキャナルシティへ。

 
キャナル(賀正)

いきなりこんなんでお出迎え。どうでもいいけど下の字は「正」には見えん……。

充電してもらったカメラを引き取りに行ってる間、例によってここでヨメを放し飼いにしていたんですが(今回は珍しく服を買う予定だったので)結局気に入ったものがなかったらしく、スターバックスで待ち合わせたときは手ぶらでした。

 
キャナル(スタバ) キャナル(スタバ PS撮影)

左が今回のCyber-Shotで撮影したもの。右はPowerShot。サムネイルで見るとそんなに画質が違わないのは、やっぱりモニタの限られたピクセルで見るからでしょうかね~。

さて、キャナルでは気に入ったものがなかったというので、天神へ移動。

普段はあんまり服を買わない(カジュアルなものはたまに買ってるようですが)ウチのヨメも、実際に売り場に行けば世間様と同じように選ぶのに時間がかかるわけで。

そんなもんに付き合っていられないので(おい)天神では別行動。おっと、その前にヨメが小腹が空いたと言うのでラーメンでも食べることに。

 

博多一風堂
天神のど真ん中は意外とラーメン屋さんがないので、大名にある博多一風堂 (これは西通り店。一本筋違いに本店があります)に行ってみました。

が、しかし。

 

博多一風堂(お休み)

思いっきり正月休みでした。

まあ、本来であれば正月はお店だって休むものですし、間違っちゃいないんですけど、この稼ぎどきに豪胆ですなあ~。

 

ちなみにわたしの創作では、ロイヤルホストとかスターバックスのようなナショナル・チェーン以外は実在のお店を登場させるときにも名前は出さないことが多いんですが、一風堂は南区の塩原店が実名登場してます。さて、どの作品のどの場面でしょう?(← 分かる訳ねえだろ)

 
ショッパーズ
結局、ショッパーズ専門店街(↑北天神にあるダイエー系列の大型店舗)の地下1階、エスカレータ横の店でラーメンを食べたのですが、福岡にもかかわらず醤油か味噌ラーメンしかなく、しかもそれが激マズという「つうこんのいちげき」を喰らってしまいました。

これだけ書けば地元福岡の方なら「ああ、あの店ね」とお分かりいただけると思います。麺はダンゴだわ、スープはぬるいわで久しぶりにブチキレそうになりましたよ。(-_-メ

旅先の一食というのは非常に大切なもので、そこでしくじると一気に萎えてしまいますね……。

 

(ここからちょっとかなりローカルな別口の悪口。読みたくない人は反転させないでね)

ちなみにこの店の前で山本華世さんのトークイベントをやってました。地元ではかなり幅をきかせているローカルタレントさんなのですが、わたし、この人大嫌いなんで、ラーメンの分とあわせて怒りゲージが跳ね上がりました。

「Duomo」という番組がもうマンネリから脱却できないところまでいってるというのもあると思いますが、この人をテレビで見てても何が面白いのか、まるで理解できないんですよね~。

目上には媚びる、目下には横着な態度をとるのは誰でも大なり小なりあることですけど、この人はそれをテレビに映ってるところでやるのが気に喰わんのですよ。

すいません、ローカルな話で(苦笑)

 

(気を取り直して)さて、逆襲と銘打ったからには「過去の3回の取材旅行記ではできなかったことをやらねばなるまい」ということで。

PowerShotでは画素数というより感度の問題で上手くいかなかった天神地下街をウロウロしてみることにしました。

(PSにも夜間撮影機能はあったんですが、内蔵CCDの性能の関係(だと思う)でシャッタースピードが異常に遅くて、すぐに手ブレしてしまっていたのです。しかもなんだか色もおかしいし)

 

その前に天神地下街 についてざっとご説明を。

 

【天神地下街】 

天神地下街(てんじんちかがい)は福岡市中央区天神にある地下街。福岡市内にある2つの地下街のうちの1つである(もう1つは博多駅地下街)。

1976年開業、2005年七隈線の開業に伴い南に延長。第三セクター福岡地下街開発が運営。九州最大の繁華街・天神の渡辺通り直下を南北に走る地下街で、1~12番街まである。長さは約600メートル。店舗面積は11,400平方メートル、SC面積は28,000平方メートル、テナント数は153であり一日の歩行者通行量は約40万人であるという。地下鉄天神駅、天神南駅を結び、西鉄福岡(天神)駅・西鉄天神バスセンターといった福岡・天神の交通拠点と接続する。また、接続する地下通路を介して福岡市役所、アクロス福岡、岩田屋、イムズなどとも行き来が可能であることから、雨の降る日や猛暑の日などは快適に通行できるため特に人通りが多い。住居表示は福岡市中央区天神二丁目地下1号~3号。

19世紀ヨーロッパをイメージしてデザインされ、南欧風の石畳の道や唐草模様の天井が特徴。「劇場」というコンセプトのため、通路の照明は暗く、店舗は明るくライトアップされている。開業当初は暗いとの批判があり照明が増設されたが、その後取り外された。独特な雰囲気は今や天神の名物であり、好評を博している。またこのデザインには老朽化をほとんど感じさせないというメリットもあった。

              出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

作中では意外と登場回数は少ないのですが(「砕ける月」第1章の真奈と由真のデートシーン、同じく第35章で真奈がトモミからケーキショップで捜査関係資料を見せてもらうシーン、第40章で真奈と梅野がコーヒースタンドで待ち合わせをするシーン、「Left Alone」第6章で村上に贈るスーツを買った真奈が地下街の駐車場に荷物を置きにいくシーン、第12章で白石葉子の姪浜のアパートから地下鉄で移動してきて、天神駅のドトールで上社からの電話を受けるシーンくらいですね)、それは何と言っても、ここが事件を起こしにくいところだからなのですよ。人通りが多くて騒がしいのでしっとりしたシーンはやれないし、アクションシーンをやるにはちょっと狭いし、非常に使いづらい(関係者の方ごめんなさい)のです。

他に地下街を訪れる理由があるとすれば買い物かお茶をしにいくくらいですが、前者は主人公のキャラ的に無理ですし、後者はそう何回もやれませんしね。

実在の街を舞台にすると、意外とこういう場面の割り振りに頭を悩ませられることが多いのです。(とか言いつつ、キャナルシティはしょっちゅう出してますけど)

 
天神地下街(北端)
今回はショッパーズ側(北天神)から入ってます。ここは北端の入口。ミーナ天神(かつてはマツヤレディスという名前だった、福岡では老舗のファッション系テナントビル)と連結してます。

 
天神地下街(2番街)
上記のウィキペディアの説明にもありますが、天神地下街は1976年創業の1番街から7番街までの旧区画と、2005年に伸延された8番街から12番街までの新区画で構成されています。(詳しくはこちら を参照)

この写真は2番街近辺ですね。

ちなみに写真では非常に明るく写ってますけど、これはCyber-Shotの夜間撮影機能が思った以上に高性能だったせいでして、実際にはもっと暗いです。


旧区画の中心と言えば、インフォメーションがある地下鉄空港線天神駅前の広場。上記のコーヒーショップ「アートコーヒー」があるところですね。


天神地下街(インフォメーション広場) 市営地下鉄七隈線・天神駅
左の写真がインフォメーション広場と市営地下鉄天神駅西コンコース。右はその反対の東コンコース。カメラがどんだけ良くても腕が悪けりゃピンボケなのねん。(開き直り)


天神地下街(アートコーヒー) 天神地下街(アートコーヒー店内)
ここがアートコーヒー。日頃からごった返してる店ではありますが、この日は初売りということもあって鮨詰めでした。しかも全席喫煙(!)な上に構造上、分煙なんて100パーセント不可能なんで煙たいことこの上なし。
このへん、タバコの煙が我慢できない方はお隣(天神駅東コンコース入口。↑の写真にも写ってますね)にあるドトールにいかれるのでしょうね。実はわたしもそうです。(笑)

 
天神地下街(10番街) 天神地下街(ブルーフォンセ)

で、こっちが新区画の10番街。コンセプトは同じなので通路は写真よりも暗いのですが、それでも旧区画よりは明るいような気がします。

右写真は上でも書いたケーキショップ「ブルーフォンセ」の店頭。ブログ掲載版では名前を出しましたが、書庫サイト版では削除してますね。店内照明と通路のコントラストはこっちのほうが実際の感じに近いです。

 

天神地下街(石積みの広場)
旧区画と新区画の連結のところにあるスペース。「石積みの広場」という名前でして、由来は周りが石組みの壁だからだそうです。ちょうどこの辺りが昔、福岡城の肥前堀だったという説もあるらしいですけどね。

写真ではわかりにくいですけど、ここは地下街の中で唯一、太陽光が差し込む場所でして、光の具合も人工照明にはない柔らかさがあります。

ただ、写真を撮ろうと思って天井にカメラを向けたら、明かり取りの窓がものすごく汚れててちょっと幻滅してしまいました。(苦笑) 

 
天神地下街(南端)

ここが天神地下街の南端。

造りは旧地下街のときと同じような感じですね。かつての南出口は今のIMSの辺りにあったのですが、伸延されて今はちょうど三越と大丸が向かい合う渡辺通り4丁目交差点のところに出ます。


三越前交差点
上で書いてるのはこの交差点のことなんですが、ここ、「Left Alone」第97回でシュンが運転するジープがスカイラインを追って4輪ドリフトをぶちかました交差点だったりします。この写真だと右(中洲方面)から入ってきて、写真の奥(北天神方面)へ走り抜けたわけですね。

そのカーヴのライン上、西鉄バスの陰でわかりにくいですけど、赤いテープが貼られたガラス張りの建物が見えると思います。これが真奈が「こんどこそ事故った」と観念しかけた歩道の建物です。

ところがここでちょっとしたダウトが発覚しまして。

作中で真奈はこれを「歩道に建つ地下街へのエレベータのガラス張りの建物」と言ってますけど、これ、エレベータではございません。階段です。(笑)

実は地下街南端にある市営地下鉄七隈線の天神南駅には、いくつかガラス張りのエレベータボックスがあるのですけど、それと混同してしまったのですよね~。

「真奈の勘違い」ということでそのままにするか、素直にダウトとしてこっそり修正するかは現在検討中です。(笑)


ところでその地下街へ降りてゆく階段ですが、煉瓦タイルが貼られた非常に趣きのあるデザインになってます。

 
天神地下街(階段1) 天神地下街(階段2)
だいたいこんな感じ。流行りの言い方をするならレトロモダンってことになるんでしょうか。こういうところも含めて、天神地下街というのは非常にデザイン性の優れた建造物だと思うんですよね。

その割には登場回数が……(以下、上記の言い訳の繰り返し)

天神地下街(煉瓦タイル・7番街入口) 天神地下街(煉瓦タイル・8番街入口)
ただ、これも旧区画と新区画では同じ煉瓦タイルでも微妙に異なります。左写真は上の2枚と同じ旧区画(7番街)出口のもの、右はその隣の新区画(8番街出口)のもの。似せて作ってるのはわかるんですが、真新しさを別にしても最近の建造物らしい良く言えば几帳面さ、悪く言うなら遊び心のなさを感じます。


市営地下鉄天神南駅

で、ここが市営地下鉄七隈線の天神南駅。

本当は天神駅と連結して一つの駅にしたかったんでしょうけど、地理的な問題やら技術的な問題でできなかったらしいです。地下鉄に使われてる技術そのものがぜんぜん違うそうなので。

七隈線と空港線の乗換えは専用の改札を出た上で、120分以内に乗り換えれば同一駅の扱いになって料金が安くなる(営業キロを通算した運賃になる)そうですが、福岡でエンジニアをやってる友人の話では「死ぬほど面倒くさい」というのが利用客の本音だとか。

まったくの余談ですが、七隈線のある駅(名前は秘す)から先の駅のエレベータは某○ンドラー社製のエレベータなんだそうで、例の事故の直後は↑の友人はそこでは絶対にエレベータには乗らなかったそうです……。

 

はてさて、そんなわけで例によって取り留めもない取材旅行記(しかも今回、作品理解にまるで役に立ってない……)ですが、ちょっとでも福岡という街のことを知っていただく役には立ったんじゃないかと思います。

 

と、まるでコレで終了みたいな唐突な〆コメ入れてますけど、タイトルの通り、今回も前後編なので乞うご期待ということで。