えー、第1幕が終わったときも後書きっぽいことを書いているので、今回も書いてみることにしました。
発掘屋さんへのレスなどで「あと数回」などと書いていたのですが、いざ、書いてみるとスッキリ一回分に収まった(そのせいで事前に「次回、第2幕完結!!」とか煽れなかったのですが……)第37回。
そのラストで、この作品の中で私が書きたかった一文を書いています。
コレは書き始めた当初から、正確にはこの作品に「砕ける月」というタイトルがついたときから、決まっていたフレーズだったりします。
ちょっと大げさなことを言わせてもらえるならば、この文章にたどり着くために「砕ける月」第2幕はあったようなものなのです。
この「砕ける月」がスタートしたときの経緯をご存知の方ならご記憶かと思いますが、このタイトル、実は私がつけたものではありません(改めて思うと、ありえない話だよなぁ……)。
第1回(当時のタイトルは「仮題」)を書いた後、言いだしっぺの真名さんに「続きを書くからタイトルつけてくれい!!」という無理難題を押し付けたところ、快く応じて考えてくださったのですよね。
まあ、第一回だけしか書いていない、方向性もよく分からない話にタイトルをつけられるなんてスゴイな、と、頼んでおきながら他人事のように感心していたのですが、出来てみればコレがなかなかのもの。
実はこの段階では完全には方向性の定まっていなかったお話は、この「砕ける月」というタイトルを得て走り始めて今に至るのです。
(ちなみにもう一つの候補(?)であった「ブラジリアン・ハイキック~天使の縦蹴り~」も、今思えばなかなか味わい深いタイトルのような気がしますが、それはともかく)
小説において「タイトルが先か、内容が先か」みたいなところは、書き手によってそれぞれ違うと思うのですが、いずれにせよそれは、何処かで密接な繋がりをもっているものです。
私は個人的に、タイトルを文章に還元する手法が好きでして、文章の中に「ああ、これがタイトルの由来なんだな」と分かる(実際はどっちが先かは分かりませんが)キメの一文があるととっても嬉しくなる単純な読み手なのですが。
そんなわけで、「砕ける月」でも(自分で考えたわけでもないくせに)そういう一文が入れたくて仕方がなかったのです。
書き出した当初は、このフレーズは最後の場面で使う予定だったのですが、
「どう考えても、これがラストフレーズじゃアンハッピー・エンドだよなぁ……」
ということで、途中で使うことにしました。
ハッピーエンド希望の読者様が結構(少なくとも2名以上)いらっしゃるようですし、私自身も「救いのない結末は出来るだけ避けたほうが良い」派(← どんな派だ、それ)に属しているので。
さて、第3幕については、実は第2幕が書きあがる前に書き始めているという状況なので、それほど間をおかずに始められるとは思うのですが、
「ここらで一発、番外編でもやろうかな。それとも、ちょっと毛色の違うものを気分転換に書こうかな」
などと出来もしないことを妄想気味に考えております。
でも、そう言って浮気し始めると帰って来れないような気もするしなぁ……。
さて、如何しませう?