(洋画)さよならゲーム | ゲイが語る映画の感想とクローズドゲイの日常

ゲイが語る映画の感想とクローズドゲイの日常

映画の感想が主ですが、たまにゲイアプリでの出会い報告もやってます。その時は(ゲイ話題)と書きますので、ゲイに対して理解のない人には、そっとページを閉じてくださいね。

 

マイナーリーグを舞台にした物語。 昔鑑賞した時と印象が違いました。

 

 

 

野球の映画ですが、まずはサッカーの話題から。(なぜ?)

 

 

サッカーはボール一つで競技が出来るスポーツなので全世界で行われています。 そのため、サッカーの選手などが時に神格化されることもあり、先日他界したマラドーナも全世界的なファンがいます。

 

 

そうすると、おのずと発展していくのが、宗教的な意義。 90分間の試合の中でプレーしている者たちへの信仰心や世界共通言語として浸透しやすいゆえ、ちょっとやましいビジネスを企んでいる人もいたりしますし、暴動に発展、政治が揺らぐことさえもあります。

 

 

映画の中などでも時折、宗教的な盲信する人たちをテーマにしたものが公開されたりします。「フーリガン」とかね。 観客のサッカーを見る文化も多岐にわたるものがあり、海外旅行が好きな人の中には、サッカー応援旅なんてのをする人もいますし、熱心なサポーターが世界中に遠征し、ワールドカップなどで日本人のマナーの良さが称賛されるニュースもあれば、ヘイトメッセージの横断幕を掲げることで社会問題に発展することさえあります。 なので、一概に単純なスポーツとは言えないものですね。

 

 

さて、野球はと言いますと、競技している国の数は多いかもしれませんが、サッカーに比べると少ない。それにルールが違うものや、クリケットのように異なる競技が盛んな国もあります。 なにせアメリカのリーグ戦の王者が対戦するのが「ワールドシリーズ」という名がついているくらいアメリカに傾倒しているスポーツだと思います。もちろん極東アジアでも人気ですけどね。

 

 

前置きが長くなりましたが、スーザンサランドンがナレーションをする冒頭の野球に関する理論や野球教なるものは、アメリカだからこそ考えうるものであると考えても可笑しくはないと思います。 この映画、そんなに宗教染みたことをテーマにしているわけではないのに冒頭でへんてこな理論をぶっ放してくれるので、まともな恋愛映画に馴染んでくるまでちょっと時間がかかってしまいました。 

 

 

でも、言ってみれば、付き合えば成績が保証されるという噂のあげまんアニーをめぐる若者と中年の男の対決。と軽く見てもいいかと思います。ただし、ほとんど若者に軍配が上がっております。 その若者エビーを演じるのは、日本でなぜか絶大な人気を誇る「ショーシャンクの空に」で主役を務めたティム・ロビンスです。 マイナーリーグとはいえ、豪速球の持ち主、ただしノーコン。ってそんな人がマウンドに上がれるのか?ってくらい濃いキャラクターですが、それをキャッチャー女房役を務めるクラッシュに教育されて大リーグへ。 たった1年だけで飛躍的な活躍に、やはりアニーの力は荒まじ!ってなります。 それがどんな状況であったとしてもね。 ということで、冒頭の独白は自分を鼓舞するアニーの能力自慢とでも言っておけばよいのでしょうかね?

 

 

80年代~90年代のスポーツ映画で出てくるキャラクターたちは、僕にとってはかなり魅力的です。 ロッカールームでのタオル一枚の姿でいるキャラクター達とか、ジョックストラップでマウンドにたつエビーとか、結構攻めた演出が大変よろしいです。 僕の敬愛するケビンコスナーもセクシーな半裸を披露してくださっているので目の保養になります。 子供のころに見たときはもっと軽いスポーツロマンスだと思っていたのですが。

 

 

ただ、スポーツ界の使用年齢期限ってやはり短いもので、公開当時のケビンコスナーは33歳!! もうとうに超えてしまいましたよ。33歳の時にあれほどまでに貫禄のある姿を作れていたはずもなく、それでも中年呼ばわりされてしまう世界。 

 

 

マイナーリーグという世界でしか活躍できなかった人たち、さらにそこへも到達できなかった人たちもいる中で、このようにトップリーグだけでない世界を舞台にしてくれる映画の素晴らしさを堪能できるかと思います。