(洋画)Speed 2 Cruise Control | ゲイが語る映画の感想とクローズドゲイの日常

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映画の感想が主ですが、たまにゲイアプリでの出会い報告もやってます。その時は(ゲイ話題)と書きますので、ゲイに対して理解のない人には、そっとページを閉じてくださいね。

 

今度は豪華客船が舞台だ!!

 

 

 

この映画、いろいろ香ばしいものを感じずにはいられません。 前作「スピード」が大ヒットして、もちろん2作目を作りたいってのは制作陣はそう思うでしょう。 なんたって吊り橋効果で愛を成就したカップルの物語でしたから。

 

 

ですが、ふたを開けてみたらどうでしょう? キアヌ・リーヴスは降板して、代わりにジェーソンパトリック。 彼も良い役者さんですし、あの当時「スリーパーズ」などで主役級を張っていた中の一人。 見た目はちょっとアレですけどね。

 

 

その時点で作品制作を中止すればよかったんですが、スピードにのってしまって止まらなくなってしまった映画製作。 大型船ってまぁそれ自体は早く進むことはもちろん可能なんですけど、大海原を前にしてしまうとその「スピード感」が全くでないのです。そもそも前作の「スピード」でほぼ陸上の交通機関を全部使用してしまっていることから船って安直なアイデアが出たと察しています。

 

 

 

前回の悪役よろしく頭のいいヴィランであれば良かったのですがご本人が自ら乗船してしまうというかなりチープな内容になってしまったのがとても残念です。デニスホッパーは良い演技してましたよね。

 

 

そして、サントラもその当時ブイブイ言っておりました小室哲哉が参加。この曲は結構人気があって、桜庭和志の入場曲としても使われていましたね。90年代の栄光がぎっしり詰まったおもちゃ箱のような作品ですが、音楽以外は世紀を越えられなかったもよう。

 

 

ジェーソンパトリックはこの大作以降、まったく主役級の作品に出演しなくなりましたし、監督のヤン・デ・ボンも息をひそめてしまいました。サンドラブロックだけは前作の流れからよくここまで演じ切ったとラジー賞を受けながらも体張った演技が評価されてもいいかと思います。彼女にとっては黒歴史かもしれませんが。

 

 

とかく、キアヌ・リーヴスの降板を作品中でかなりヤジっているのが、評価が低いのかもしれませんね。ジャックとは別れたとあっさり言うアニーと今付き合っている彼氏アレックス。 ほぼ同スタイルのキャラ設定なのでアニーの男の好みがだいぶ分かるのと、それを知っているアレックスがアニーに自分の本当の職業を隠しているなどジャックの生霊に悩まされ続けている。 それに手話で会話する女の子に「極限状況で始まった恋は長続きしない」って言ってるのもジャックとアニーのことだし、そこまで前作と比較されるのであれば、前作に出演していたキャラクターで続編を引き継いでもらったほうが良かった気がします。(残ってた人いたっけ?)最後のヨットの人なんかはちゃっかり2作とも出てますからね。

 

 

 

あと、この映画を映画館で観ていた時、常連になっていましたので劇場主のおばちゃんから、「グリード」のほうがよっぽど面白いわよね?って同意を求められたことを覚えています。「スピード2」と「グリード」を二本立てするおばちゃんのプログラム編成はかなり好きでした。シネコン時代の今では考えられない映画館での思い出です。